ウクライナしっかりしなさい

スペインの完成度はお見事。最終ラインからトップまで一体となり、全員の意思がめちゃくちゃ高いレベルで共有されてるね。4点目なんてその典型。プジョルがぐいぐい上げたラインに、ウクライナがクリア気味に出したパスがまんまと引っかかり、そこからプジョルマルセイユルーレット(!)で抜けて、何の迷いもなく、ごく当然の様にフェルナンド・トーレスとのパス交換であっという間にゴール。素晴らしい。
中盤のWシャビ、マルコス・セナの運動量とパスワークは、皆が期待しているスペインらしいサッカーを体現してたよね。いいなあ。あとペルニアとセルヒオ・ラモスの両SBの出来が大きいわ。セルヒオラモスはやっぱSBの選手だよ。CBで使うのはもうやめようぜ。
で、ウクライナ。予選の時の鋭いハーフカウンターはどこへやら。ずっと中盤のタレントの不在が指摘されている中、ロタンというタレントの台頭、レブロフ、ボロベイ、そしてシェフチェンコという前線で走れる攻撃の核を手に入れたことで、速攻という答えをやっと導き出した、って印象だったんだけどなあ。
もちろんスペインの守備が秀逸だったのもあるけど、それにしても縦への試みが少ないし、あまりに安易なパターンが多すぎる。そりゃオフサイドにかかりまくるよ。分かり易すぎる。
ただ、あの赤はありえん・ろっべん。いくらなんでも横暴な笛だと思う。あの判定で、後半の頭にして早くも勝つ可能性が殆ど失われたって事だからね。あれはウクライナ可哀想。
まだチュニジアとサウジの試合は見てないけど、最近のチュニジアの力を考えるとウクライナは結構やばいな。