感覚的な

Sensuous

Sensuous

音としてはPOINTの延長なのは間違いない。POINTは「小山田圭吾的・クレイジー環境音楽」だったと思う。整然とした音の配置と、カオティックな音の配置が列挙された素晴らしいアルバム。そして今作はそのカオティックな部分を排除し、とにかくシャープになったという印象。
正直、POINTもFANTASMAもそうだけど、コーネリアスの音楽に一番求めてるのは混沌とした音像の中でふっと浮かんでくるシンプリシティとかメロディだったりするから、今回はそういう意味ではちょっと肩透かしな部分はあったね。
ただし、一音一音の説得力とか耳に飛び込んできた時の快楽っていうのはやっぱり強烈。例えばFit Songの粒の立った音、しかも殆ど重なる事のないシャープな音の破片の気持ちよさと言ったら!Musicのセパレートされたアコギのカッティングの気持ちよさといったら!
そういった「音の配置・質感」を完璧にコントロール出来る職人としての側面はやっぱり凄い。そこがこのアルバムの最も優れた部分じゃないかな。

追記
あとさ、このアルバム北千住で買うべきだね。







北千住アス、なんつって。