【プレビュー】第9節 柏レイソル戦＠柏の葉

はい、今シーズン序盤戦、最大の正念場と言って良いであろう柏戦です。まず何よりも前節の0-6と言う凄惨な結果を受けて、次の試合で（しかも中4日で）、アウェーで、どんなパフォーマンスを見せるのか。ズルズルと行くのか、それとも劇的な改善を見せるのか。今年のチームの自力を窺い知る恰好の試合と言えるだろうね。
それではまず柏のチーム状況からまとめておきたいのだけど、怪我で欠場濃厚なのが鈴木達也、フランサ、石川、山根etcで、出場停止がアルセウと、他サポながら同情したくなってしまうような惨状。特に山根とアルセウのボランチのファーストセットが両方使えないこの試合は相当キツいと思われる。山根の離脱で崩壊しかかった守備をやっと立て直し始めたところで今度は、柏の最大の武器である守備から攻撃の移行の速さを体現する男＝アルセウが使えないわけだからね。だから新潟としてはフィットしているとは言い難いマルシオ・アラウージョのポイントを狡猾に突くという選択肢を絶対に見逃してはいけないだろうね。新潟もシルビーニョという絶対的な選手がこの試合も欠場になりそうだけど、これでもう彼不在の試合は3試合目なのだから、そろそろ明確な回答を。同じ過ちを三度繰り返すのは、日本のトップリーグのレベルにおいてはお粗末としか言い様がないからね。
柏は先述の通り重要な選手が次々に怪我で離脱してるにも関わらず、先日の名古屋戦では完勝と言える内容で勝っているように、選手が離脱しても同じサッカーが実践できるだけの運動量、戦術の浸透、ディシプリンが存在している。これに関しては本当に石崎監督の手腕を褒称えたいと思うし、これが柏の何よりの強みだと思う。その完成された戦術の中でも特にやはり特筆すべきは4-2-3-1の「3-1」とサイドバックの見事な連動性。前線からワイドにプレッシングを掛けて、奪ったらこれまたワイドに展開してサイドを抉っていく。その攻撃の舵を取っていたフランサはケガで出れなそうだけど、李忠成がその代役としてしっかり機能しているし、菅沼のべらぼうな決定力の高さは脅威。そして蔵川と大谷で構成するサイドアタック主体の攻撃は間違いなくJリーグ屈指の機能性を誇っているだろうね。
これに対しては先ず、これまで憎たらしいほどに相手のサイドアタッカーのキーマンを潰してきた内田と坂本の両サイドバック、そして両サイドハーフに改めてあの守備を実践する事を期待したい。柏も新潟もMFのサイドとサイドバックの2段構えの関係性が攻撃における重要な要素だけど、ここの戦いを制した方が勝利に近付くはず。
そして前節で崩壊してしまったバイタルエリアのケア。柏の前線からの早いプレッシャーに対して、バイタルを緩くする事は自殺行為。だから勲はこれまでの様にバイタルにスペースを開けない事を第一に考えたい。前節からの負の流れを断ち切るには、まずは良かった頃の形をもう一度思い出すこと。DF4枚+勲が安定する事が、このチームの何よりの礎になるんだからね。
攻撃面では貴章に注目したい。この試合は、何となくだけど矢野貴章というフットボールプレイヤーの何たるかを示す試合になる気がする。相手が古巣である事はもちろん、この2試合低調なチームの中で決して良いパフォーマンスを見せているとはいえない状況で迎えた、今後を占う意味で重要なアウェー戦。こういう状況でこそ力を発揮するタイプの選手だと思う。だから彼自身が言っていた「勝利するために自分がゴールを奪う」を体現して欲しい。

もう一度言おう。この試合は新潟がこれまでとは違うチームであるということを証明すべき試合になる。1年も前に戻る必要はない。先月に戻ればいいだけの事。もう一度、自分達のサッカーを思い出すこと。それに腐心すればきっと良い結果は待っているよ。さあ！！！顔を上げて柏倒すぞおらー！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！