【プレビュー】第18節 広島戦@スワン

前節で一巡はし終えたけど、日程的には前半戦最後の試合となりました。つーかもう半分だよ!はえー!!!とりあえず中断期間にハーフシーズンレビューでも書いてみようかな。ただし気が向いたら。しかしまぁ4位で折り返し出来たって素晴らしい事だよね。そして4位以上をガッチリキープして中断開けの大イベント=敵地で首位ガンバに挑戦、を迎えるためにも、そしてアジアカップを物凄く高いモチベーションで見るためにも、このホームの試合で欲しいのはやっぱり勝利。FC東京ががんばっちゃえば3位だってある位置だ。何が何でも勝とうじゃないか。
さて、2巡目最初の相手は広島。広島と言えば前回対戦した頃の徹底的な2トップへのロングボールの応酬が印象深いチームだけど、どうやら最近はそのスタイルにも変化が現れ始めているようだね。一言で言えば、中盤でパスを繋ぐ意識が格段に上がったと言うこと。その一番の原因はやっぱり柏木の復調にあると思う。
今シーズンの前半は彼のポテンシャルから言えば、全く不満足な出来だったと言えるだろう。実際、ウチとの対戦でも彼の頭の上をボールが飛び越えていくシーンばかりが目に付き、殆ど存在感を見せることが出来ていなかった。しかしここ数試合の彼はホントに凄い。中盤の底で守備をしたかと思えば、2トップの後ろから飛び出し、サイドに流れてドリブル突破もすれば、震えるようなパスを通したり・・・・とまあ凄まじいんだこれが(個人的にポスト中田英寿はこいつしかいないと思ってるんだよね)。間違いなく最近の広島の「繋ぐ意識」の中軸を担っている選手だろう。
しかし、そんな彼が今節はカナダに旅立っているので不在。これは本当にラッキーだと言えるだろうね。今年対戦してきた中で言えば、水野抜きの千葉や、我那覇抜きの川崎や、シジクレイ抜きのガンバのそれとは比べ物にならないくらいの影響だと思う。だからこそ、新潟のセンターハーフ=勲&千葉はまずこの中盤での戦いに勝利してもらわなくちゃ困るよ。柏木抜きで必死にそれを補わんとするであろう広島の奮闘を狡猾にいなす力量を見せてくれ。
そして、広島と対峙する際に忘れてはならないのは駒野の存在。間違いなく今のJリーグで最も凶悪な右サイドの選手だろうね。この試合で彼に対峙するのは左サイドバックの松尾だろうけど、彼一人で駒野と対峙させるのは極力避けたい。別に松尾の力量に不安を感じてるとかじゃなくて、最近の駒野がよく見せている「中に切れ込んで左足でのシュート」はサイドバック一人でどうにかなるプレーじゃないから。駒野が縦に切れ込んでくるプレーに対してはある程度個人の守備力でどうにかなるとは思う。しかし今年の駒野がエグいのは、絶対にサイドバックが飛び込めないタイミングで中に切り返してくるプレーの精度の高さと左足のシュートの威力だ。
これに対してはボランチかCB(左なので主に永田になるはず)が必ずフォローに行くという約束事をしっかり構築したい。ただし、駒野に限らず広島の選手達が常に狙っているのは、結局佐藤寿人ウェズレイの鬼の2トップに送るラストパスなので、センターを空けるのは避けなければならないだろうね。だから、ボランチが松尾をフォローするならCBは2トップをケアし、CBが横にスライドして松尾をフォローするならボランチが最終ラインに入って2トップをケアする、という役割分担を明確にして欲しい。
その駒野に対してのボランチとCBの関係の構築と、駒野と左の服部から高精度のクロスがバシバシ飛んでくるという事への対策を考えると、今節も前節のジェフ戦同様に千葉をバイタルの位置にある程度固定し、3人目のCBとしての仕事をさせるのが良いと思う。サイドアタックの意識、センターの特徴的な選手(ジェフなら羽生、広島なら寿人)のスペース察知能力に対しての対処、と言う共通点があるし、ジェフ戦でほぼ完璧に機能したこの守備の形はきっとこの試合でも威力を発揮するはず。頼むぜー。
それとさっき広島はロングボール主体から中盤で繋ぐ形に変わってきた、と言ったけどやっぱり脅威の2トップがいるから、時折見せる一発のロングボールは破壊力ありまくり。なのでやっぱり、ラインをコンパクトにしてロングボールの威力を抑えるという事を基本として戦いたい。前回の対戦、内容では完敗だったのはラインの間延びが最大の原因だったと思うしね。
攻撃面に目を向けると、広島を切り崩すにはやっぱりサイドの使い方が重要だろう。今年の広島の守備はシーズン当初からずっとそうだけど、ダイアゴナルなプレー(パスもランニングも)に対しての守備が本当に甘い。DFラインのサイドのスペースをぽっかり空けるシーンが散見するので、そこを付かれると一気に広島の脆弱性が露呈する。それに対してはサイドを活用する事に関してはJリーグで屈指のエジミウソン矢野貴章のコンビにめちゃくちゃ期待したい。
最近の新潟の良質なサイドアタックを牽引してるこの二人の運動量が90分間発揮されるならば、必ずどこかで広島の守備にほころびが生まれるはず。そこをリシャルデスなり、坂本なり、そして俺だけのうっちーなりが突きまくれば、得点はきっと生まれるだろう。そしてその新潟のサイドアタックが、広島の最大の武器であるサイドアタックを押さえ込むことにも繋がるわけだから、この試合は2トップの運動量と機能性がいつも以上に重要になるだろうね。
二人で20得点の寿人&ウェズレイのコンビは間違いなくJリーグ屈指だろう。しか〜〜〜し、二人で15得点、そしてそれ以外の13得点の殆どに何らかの形で関与してきたウチの2トップ=エジミウソン矢野貴章も負けちゃいない。二人がアルビレックス新潟という一つの大きなユニットの中で見せる機能性を、広島の皆様に思う存分堪能させてあげてくれい!!(という俺の思いを表現するように今のオフィシャルのトップは2人だねwフロントわかってるじゃん!)


この試合が終わったら長い中断期間だ。1週間空いただけで禁断症状が出てきちゃうのに1ヶ月以上の中断なんて!(なんせもうナビスコないしねwwwww。・゚・(つД`)・゚・。)そりゃカナダで奮闘する河原とアトムの姿も見れるし、きっと東南アジアで貴章が走りまくるだろう。でもどうせそれじゃ満たされないんだろうな。皆さんもきっとそうでしょ?
だから、この試合で1ヶ月とちょっと分のニヤニヤを溜め込ませて欲しいんだよ!順位とか、後半戦に繋がる戦いをすべきとか、そういうのはとりあえず置いといて、まずは大量のニヤニヤを我々に与えて休んでくれ。それって、贅沢な要求じゃないよね?
という訳で中断期間前の最後の試合。とにかくエンジョイしましょう。そして勝利を手に入れましょう。あ、それとFC東京が頑張れば順位的にもかなりニヤニヤ出来るので、頑張ってね。んじゃ打倒広島いくぞおらああああああああ!!!!!!!!!!