グアムからの報を色々聞いて一言。

絶賛グアムキャンプ中のチームだけど、なにやら怪我人が続出の模様。まーこの時期に相当キツイフィジカルトレーニングを慣行しなくちゃいけないんだし、その代償としてこうなるのは仕方ないか。今のところ大怪我してしまったのは大野だけのようだし、開幕に照準を合わせてくれれば。
大野はとにかく慌てず、ゆっくり治して欲しい。今年、必ずどこかで君にチャンスは訪れるはず。そのチャンスが巡ってきた時に怪我をしてるなんて悲しすぎるからね。いつか来るであろうその日のために、今は我慢の時だよ。
それと練習試合2試合。とりあえずはっきり見えてきたのは、やっぱり今年(どっかのアホのせいで)色んな意味で再検討が必要なサイドバックの構成について。2試合とも松尾が左サイドバックとして固定されてるようだ。松尾は右でも行けるけど、右サイドバックは札幌戦では松下、神戸戦では大輔が任されていたという事を考えると、松尾が新潟のサッカーにとって死ぬほど重要であるサイドバックの、今年の左翼の核を担う方向で淳さんは考えているんだろうね。
で、アレッサンドロの待望のゴール@神戸戦を生んだのが、その松尾からのクロス。この間発表された2007年シーズンのクラブ別スタッツを見ても顕著に分かるように、やっぱりこのチームのサイド攻撃の肝はサイドバック。クロス数トップはうっちーと去年の14番なわけだしね。サイドハーフでも、FWでもなく。
それとこのデータを見てて目に付くのはそのクロス成功率の高さ。うっちーが34.0%で14番が33.7%という数字は、他のチームの数字を見てもかなり高い数字と言える(それは個人としての技量もさることながら、チームとしてそういう形を作れるようになった事が大きいだろうね)。
となると、この数字をもっと得点という形で生かせれば、新潟の攻撃はもっと厚みを増すことになるはず(っていうかこれだけ高い成功率を誇りながら48得点って実は少ないんじゃないの、と思ったり)。
で、そこでアレッサンドロのゴールシーンについて。動画観たけど(いつもうpしてくれる人本当にありがとう。感謝してます。)、ニアにすーっと走りこんでキレイに合せると言う、ブラジル時代の動画で腐る程観てきたアレッサンドロらしいゴールの形だった。
以前も言及したけど、今の新潟に必要なのは以前と比べて格段に質・量ともに増えたクロスを、できるだけ高確率でフィニッシュに持ち込んでくれる選手だと思う。で、まさにアレッサンドロはそういう「点で合わせる」タイプ。その一端を2試合目で早くも垣間見せてくれたのはとてもポジティヴな要素だろうね。
もちろんそんな理想が、机上の空論のまま昇華してくれないケースが多々あるのがサッカーというスポーツ。だからまだ未知の部分はあるけど、とりあえず方向としてはOKだろう。
あとはマルシオと内田という去年の新潟の攻撃の核と、新潟の戦術上不可欠な存在である貴章、そして永田のフィードというとっておきの飛び道具・・・・などなど、去年新潟が作り出した強固なベースが早く戻ってくる事を祈りたい。そういったベースにアレッサンドロが触媒となって、大きな化学反応が3月9日に起きる事を期待したいところ。その可能性、彼には十分に備わっていると思うしね。がんばれ。