【プレビュー】08年第12節 磐田戦@スワン
さあ、いよいよ調子を上げてきた新潟。前節の清水戦の快勝で手に入れたきっかけと勢いを萎えさせる事なく、リーグ戦の中断期間を迎え、そして何よりナビスコ予選リーグ突破という目標に向かって邁進していくために、この試合は絶対に勝つ。何が何でも勝つ。
ジウシーニョという武器が使えない事が予想されるこの試合の磐田にとって、最大のストロングポイントはなんと言っても駒野と村井の両ワイドだろう。やっぱりこの二人の個々のスキルは非常に高いし、クロスの精度もいい。磐田の攻撃の組織自体がワイドへの展開を重要視しているだけあって、この二人の個性は際立ってると言っていいだろう。また、駒野に関しては彼らしい中へ切り込んでくるプレーが出始めているので、そこは注意しなければならないだろう。
それと今年は萬代というターゲットがいるのも大きい。こういうターゲットがいるからこそ、サイドの攻撃が生きてくるわけだからね。それと前田が前節で復帰。この試合もまだ調子を取り戻すための準備段階だろうけど、それでもやっぱり間違いなく前線で基点となれる選手。彼が途中から入ってきた時には注視が必要だろう。
あとは西。今年は非常にコンディションが良さそうだ。特にトップ下の彼がサイドに流れて縦へと突っついてくるプレーには気を付けたい。
以上、ここまでがジュビロの攻撃面。まあこれを見るとなかなか武器が揃ってるように思える。しかし、今年ジュビロがたいした成績を残せていない理由はなんと言っても守備だ。間違いなく守備だ。という事でここからはサディスティックに磐田の守備のまずさをどうやって新潟が突くべきかを考えていきますw
まず今年のジュビロの守備にとって最大の穴はボランチだろう。この試合では上田&犬塚or河村になるだろうけど、とにかくここがゆるい。特に上田は一発のパスセンスは卓越した所があるけど、プレッシャーを掛けられた時の対応のまずさが目立つし、2列目の飛び出しをケアして捕まえるという意識がかなり希薄。
そこで新潟としては、新潟の戦術上の約束事の一つである「2トップのいずれかが相手のボランチを常にケアしてプレスを掛けていく」というプレーを徹底的に行うべきだろう。清水戦ではアレがセンターバックと併走、貴章がちょっと下がって相手のボランチをケア、って形だったけどあの形でいいと思う。はっきり言って、今の磐田のボランチは執拗なプレッシャーを完璧に掻い潜るだけのスキルは持ち合わせてないだろう。
それと2列目からの飛び出し。川崎のジュニーニョがあれだけ自由にプレーできたのは、一旦引いた位置から縦へと素早く飛び出していくプレーを繰り返していたのに、磐田のディフェンス陣が誰もそこについていかなかったからだと思う。なのでこの試合ではマルシオやアトムや松下といったサイドハーフが前線への飛び出しをはっきり意識してプレーして欲しい。
また、磐田ディフェンス陣のもう一つの弱点は状況が変わったときの切り替えの遅さ。具体的には、攻撃から守備に移り変わった時と、サイドチェンジをされた時の対応の遅さだ。特にサイドチェンジに関しては、磐田の守備はボールホルダーに対して全体的にスライドしていく癖があるので、かなり効果的なはずだ。ここは新潟の選手や監督のコメントを読むと強く意識しているようなので、そこには期待したい所。あと、攻守の切り替えの速さは新潟のストロングポイントであり、標榜とする所なので、いつも通りの自分達のサッカーをしっかり発揮して欲しい。
あともう一つ新潟が狙いたいのはセットプレー。磐田はセットプレーをゾーン気味に守るけど、正直曖昧な部分が多い。川崎戦ではセットプレーから2失点してるけど、あれはいずれもボールを跳ね返すべき選手が、勝負どころで背後から入り込まれて先に触られた為。この辺からマークの曖昧さが窺い知れるけど、前節のような精度のセットプレーを繰り出せば、必ずやゴールは見えてくるはずだ。頼むぞ、松下・マルシオ。そして千代、アレ、貴章。
繰り返すけど、この試合は今のいい流れを萎えさせる事なく更に増幅させる為の試合だ。それにこの試合が終われば久々の1週間の空き。今が一番しんどいタイミングだろうけど、もうこの試合は走って走って走れ!!走り勝てば絶対にこの試合勝てる。それに混戦の下位〜中位の争いにあって、この試合での勝ち点3はその順位を一気に上げるチャンスでもある。だから絶対に磐田倒してもっと上行くぞおらああああああああ!!!!!!!!!!