アルシャフィンの才能が眩し過ぎるぅぅぅ!!

ね?ロシアすげーでしょ?先日のGLまとめのエントリーでロシアの素晴らしさを推しまくったけど、その素晴らしさが見事集約されたような準々決勝オランダ戦だったね。
やっぱさ、サッカーの基本って走ることなんだよね。どんなにテクニックがあっても、どんなにキックが正確でも、走りという基礎が無ければ何も出来ない。オシムの「走って、走って、走れ」って本当にその通りなんだよな。
120分通してロシアの最大の特長である「攻撃時に次から次へと前線へ選手が走って追い越しまくってPA内に入り込む」ってプレーを続けてたもんなぁ。あれは走れる事に自信があるチームじゃないと無理だ。本当に素晴らしい。


で、何でオランダがGLであれだけ相手を圧倒してたのに、ここで大惨敗したかって事になるんだけど、結局イタリアもフランスもルーマニアもオランダの長所を消しに行かなかったからだと思うんだよな。結局、オランダにカウンター発動させて前線の選手に気持ち良く走らせたらダメなんだよな。
イタリアは中盤のゆるさのリスクを背負って3トップ気味で打ち合いを挑んでボコボコにされたし、フランスはそもそも何の対策もなく散漫なまま試合に入ってボコボコにされたし、ルーマニアも中盤の早めの潰しが甘かった。
それに比べてヒディンクがロシアに与えたのは明快で、まずそのカウンターをさせないって事だったんだよね。持ち前の中盤の機動力でとにかく早め早めに潰しまくって相手を走らせず、逆にロシアらしい速攻連発で相手の体力を奪い取って行く。
んで、やっぱりオランダの最大の弱点ってDFなんだよな。特にマタイセンとオーイェルのCBは左右に動かされるとあっけなくその脆弱さを露呈してしまう。これ06年から分かってた事なのに、GLでそれをしっかり突いたチームって無かったんだよな。あ、でも唯一イタリアはうまいことやってたかな?トニが外しまくって事なきを得たけど。
で、ロシアはその弱点に対して、まずパブリュチェンコがいつもにも増してサイドに張り相手の守備を拡散させる。そしてそこに2列目のセムショフ、ズイリヤノフ(今日も素晴らしかった!)、サエンコが流動的にPA内へと飛び込んでいくと。
それに加えて左でジルコフが基点を作ることで、オランダの守備のポイントを曖昧にさせるので、ペースをロシアが握り続ける事に成功してた印象だね。
そして!!なんと言っても今日はアルシャフィンだな。やっぱこいつ天才だよ。ロシアの前線の流動性のせいでちょくちょく生まれるオランダの守備の綻びを、ほぼ必ず突いてたもんなあ。延長の一番キツイ時間で、スピードに難のあるヘイティンハに突っかけてクロス→トロビンスキーのコールを生んだプレーは見事しか言いようが無い。試合を読む能力も、運動量も、スピードも、テクニックも、全て持ち合わせてないと無理なプレーだもんな、すげー。マジで天才。


あとロシアの課題としてはセットプレーの守備だな。あれだけは酷いにも程があるwwあのしょっぱいゾーンの守備は捨てたほうがいいんじゃねーかな。だって最後に飛び込む選手をずっと捕まえ切れてなかったもんな。あれはこのレベルの試合ではありえないプレーだと思う。
それと次の試合を考えるとファンニステルローイを止めまくってたコロジンが出場停止だけど、そこに誰を使うのかってのが重要だろうね。
ともかくもう、このまんま最後まで走っちゃえよロシア!


あ、あと余談だけど、パブリュチェンコって誰かに似てるなあって思ってたんだけど、たまーに長澤まさみに見える瞬間があるwwいや、ごくたまーにだけどw