妄想熊は浅田真央さんが振り回すチェーンか何かが俺の右肩を激しくヒットして欲しい夢を見るか?

浅田真央さん。俺この人に関しては「フツーに好きです」って対象で、最近の演技とか全然見てなかったんだけど、あんなデモーニッシュなプログラムをやるんだね。なんだかゾクゾクした。キム・ヨナは天使で、浅田真央は悪魔。それなら俺は断然悪魔を選ぶ。


なんかさ、演技の途中で「真央さんがあのエッジの立ったスケートで俺の肩口に鋭い蹴りを入れてきて、それによって俺の肩からドクドクと流血。それを見て鼻で笑う浅田真央」っていうイメージが物凄い勢いで膨らんできて困った。俺は子供の頃から出血や吐血に対して、ミスティな憧憬を持っているのだけど、その感覚がいきなり噴出してきて困った。
でもその憧れっていうのは、耽美で退廃的・享楽的なものだったり、性的なイメージっていう、雑なフロイディアンが大喜びしそうな話じゃなく、多分子供の頃からよく鼻血を出していたからこそ知っている「出血することで得られるヒロイック、もしくは非日常性な快感」を求めちゃうからなんだと思う。要は「俺今心配されてる!今凄い事になってる!」って感覚。


普通、フィギュアを見てこんな事を思い出さないと思う。キム・ヨナの演技見てても全くそんなこと思わなかった。まさか浅田真央の演技でこんなイメージが喚起されるなんて思ってもいなかった。俺の持論として、何かの着想のトリガーになるものは無条件で素晴らしいというものがある。とすれば、浅田真央の演技はとても素晴らしいものだということだ。
完璧な演技だけしか許されない中で、致命的なミスを犯した自分と、完璧だったキム・ヨナ。その対比を受け入れ、潔く涙した悪魔。俺は浅田真央が大好きなのかもしれない。