【プレビュー】10年第28節 鹿島戦@スワン

ここ最近鹿狩り名人の名をほしいままにしている我々の力の見せ所だ。となれば、この試合は去年鹿島に2勝した唯一のチームとしての方法論を持ちだしてくればいい。と言う事で、去年鹿島にアウェイで勝った時の文章から引用してしまおう。

とにかく、鹿島がサイドに起点を作る動き、特にサイドバックが絡んできたところで、あっという間にそのボールサイドにプレッシャーを掛け、的確なポジショニングで相手のパスコースを限定する。その結果、鹿島にボールキープこそ許すものの、そこからシュートに直結するような勝負パスは出させなかった。

左は松下、ジウトンのユニットがまず縦のラインを構築して進路を防ぎ、それに完璧なタイミングで永田さんと勲(たまーに三門)が絡んで、守備のブロックを線から面へと膨らませるイメージ。で、ジウトンが前に出て中に入る選手について行く時は、勲がジウトンのポジションに入ってサイドを潰す。ホント何度も言うけど、こういうところの勲はマジで凄い。天才だよ。これで右の内田アツトと野沢のユニットを完全に沈黙させる事が出来た。ジウトンの守備はとてつもなく素晴らしかった。まるで守備専のサイドバックかのように素晴らしかったw

そう、まずは何と言ってもこれ。鹿島と対戦するって事はサイドバックとどう戦うかって事とイコールだ。鹿島はジウトンを使うために中田浩二が自己犠牲を払う形ができつつあるけど、そこまでサイドバックの攻撃を重視した戦いをするのが、鹿島っていうチームなのだ。

なので、サイドバックに対してどうやってスペースを与えないか、ってところが最も重要な部分。去年サイドバックをぶっ潰したからホームでも鹿島に完勝したのだ。


・・・・とここで賢明な読者の方ならばとっくにお気づきだろう。そうだ、これはコピペである。今年のアウェイ戦のプレビューのコピペだ。だけど、そういう事なんだ。鹿島は全く同じサッカーやってる。トップ下に本山、トップにコウロキって形をやってくるかもしれないという可能性はあるけど、基本は全く同じだ。
だったらこちらもここ3試合で2勝1分けの戦い方をやるだけだ。という事でここからもコピペ。

で、新潟の守備でもう一つ素晴らしかったのは、鹿島に有効なサイドチェンジをさせなかった点。鹿島がいい時は、とにかくサイドで起点を作って相手を引き寄せた所で、バチーンと逆サイドに展開して揺さぶりを掛け、センターの守備が緩くなったところで勝負のクロス・パスを入れて相手の守備をぶち破っていく、ってプレーが多い。この試合でも、鹿島はそこをかなり狙っていたと思う。

ただこの試合の新潟の守備で顕著だったのは、サイドで起点を作られて全体が引っ張られてる時に、必ず逆サイドに貴章かオオシが降りてきて、サイドチェンジを繰り出すためのスペースを埋めてたんだよね。これ、この試合の新潟の守備に関して特に称賛されてしかるべきところだと思う。そこに一枚入る事で、鹿島が狙いたいサイドチェンジのスピードが落ちる。その結果、センターの守備がしっかりとポジションをセットする時間が生まれ、どんなにクロスやクサビを入れてこられても、余裕を持って対応する事が出来た。

この試合で相手のクロスや勝負パスを、ラインが歪になった状態で被弾する事ってほとんどなかったよね。それは前述のサイドの守備と、このサイドチェンジに対するプラン通りの守備が構築出来たからだと思う。それが出来たから、センターはしっかりとポジションをセットして鹿島の攻撃を迎撃できた。鹿島サイドから見たら、内容は良かったのに、って臍を噛むような意見が多いだろうけど、この試合は鹿島に対して新潟が用意してきた守備の勝利そのものだと思う。


って事。鹿島のもう一つのキモはサイドチェンジだ。ここでぐいぐい揺さぶられてしまったら鹿島の思い通りの攻撃を被弾する事になる。なので、トップとサイドハーフがしっかりとポジションを取って、スペースを埋める事。これが最も重要になる。



というわけで鹿狩り名人の腕の見せ所。勝つぜ。鹿島叩いて上に食らいつくぞおっらあああああああああ!!!!