「パレルモ・シューティング」「スーパー!」「ベストキッド」「恋はデ・ジャブ」「テオレマ」「アギーレ、神の怒り」「フォーエヴァー・モーツアルト」「ウィークエンド」

たまってるので簡潔にばばっと。

俺様採点:4
爆音で。これはもう爆音で観て大正解。イヤホンが耳に差し込まれるたびに爆発する音との塊にいちいちぶるっと来る。しかし亡くなる目前のデニス・ホッパーが死神の役だよ。その事実だけで震えるよね。

  • 137 スーパー!

俺様採点:5
ツイッターからコピー&一部修正)
傑作だった!一言で言えば宗教戦争の話だよねこれ。盲信している偶像を守るために暴力を必要とするという宗教戦争の構図を、コメディでシュガーコーティングして提供してる感じ。そして何より暴力に対する強烈な批判でもあるね。この映画の暴力は徹頭鉄尾、強烈な現実として描かれるし。
あと凄く示唆的に使われてた「コマとコマの間」って言葉も、この映画がなんたるかを明確にしてるよね。それこそきっと散々比較されてるであろう「キックアス」は完全にコマの映画で、暴力を荒唐無稽なファンタジーの楽しさとして描いているけど、スーパー!はその逆で、コマで描かれる事の批評の塊。
あ!一個忘れてた!監督の触手への愛だよ!!HENTAI文化を知ってる人なら、誰もがあの脳のシーンの元ネタにニヤニヤする所だろうけど、それを知らない人のためにわざわざその前に元ネタをガチで見せちゃうあの過剰な配慮!!!この触手マニア!!涙無しでは観れないぜ

  • 138 ベストキッド

俺様採点:4
ジャッキーの方。最高じゃん!ほぼ原作のフォーマット通りだもんね。懐かしいなあ。ヒロインの女の子が超可愛い。

  • 139 恋はデ・ジャブ

俺様採点:4
「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである」という格言があるけど、この映画が言いたい事の根っ子も同じ事だと思う。

  • 140 テオレマ

俺様採点:3
タイトルは「定理」の意。なるほどね。パゾリーニは数年後に少年少女にウンコ食わせて資本主義社会を批判する訳だけど、この作品ではその批判方法がとてもシンプルで、まさに「定理」に沿った形で表現されている。その筆致はさすがだけど、もっとギラギラしているのを期待してしまったかもしれない。テレンス・スタンプはちょーかっこいい。

  • 141 アギーレ、神の怒り

俺様採点:3
帝国主義が、結局最後は小さな猿の集団に食いつぶされるという強烈な皮肉。これをドイツ人がやるって事実がさらに輪をかける。


俺様採点:3
何度となく鳴り響く銃声の度にビシバシ頬をひっぱたかれる。すいません先生。

  • 143 ウィークエンド

俺様採点:5
初めてスクリーンで鑑賞。最高。ホント面白いよねこれ。ゴダール史上最もドリフ感に溢れてる気がする。だからゴダールの中で一番好き。
前半散々笑わせ、驚かせといて、後半の黒人のモノローグから一気にアジテーショナルな展開が始まった途端、今まで笑わせてきた事、驚かせてきた事が、そのアジテーションの比喩であり、修飾であるという事が明確に分かってくるという展開も素晴らしい。
最後の猟奇集団に捕えられるあたりからの展開は、何度見ても痺れる。肉うまそー。