全てが吹っ飛んで訳が分からなくなってしまうようなゴール

ナビスコ敗退。もう悔しくて悔しくて仕方なかった。現地で会った人にはうひょひょーって笑ってみせてたけど、正直言うと泣きそうでしたよ。悔しくて死にそうだった。
これは別に非難しているとかではないという事を前置きして話をしたいんだけど、試合終了後に俺の後ろの方で「3点も取ったしよくやったよ〜いい試合いい試合!」って声が聞こえてきたんだよね。とても牧歌的な感じで。でもこれって実はそんなに少なくない意見なんじゃないかと思うんだよね。限りなく100%に近い人が国立進出を信じ、負ける事に絶望した時、きっと僕たちは国立に行くんだと思うよ。



さて、ケンゴのゴール。最高だったね。俺さ、現地で観ててゴールが決まった時って、大抵その場で何度も何度もガッツポーズを繰り返すんだけど、このゴールが決まった瞬間、気付いたら前へと走り出してた。雨降ってて、しかも昨日選択したレザー地のオールスターハイカットがやたら滑るソールだったんで、何度もずっこけながら、転がり落ちるようにいつの間にか前へと突っ走ってた。
もう頭の中で何かがぶちっと切れるのが分かった。アドレナリンがドクドクと漏れてくる音が聞こえた。もうわけがわからない。とにかく興奮した。叫んだ。既に完全にのどが潰れてて「カワマタ!ケンゴ!!!」の声さえも出なかったけど、それでも叫んだ。その後長回しで歌われた「国立向かって♪突き進め新潟♪」を歌っている間、鼻からやたらと鼻水が垂れてくるので、指で確認したら鼻血だった。さっき転がった時か、興奮のせいか。


こんなゴール、久しぶり。淳さんのラストゲーム日本平でのアディショナルタイムのゴール以来かな。去年はなかったなあ。
試合に色々行ってると、いつのまにかそれが普通の光景、日常になって、慣れてしまうところも色々ある。だけどこういう理屈じゃなく、感情が大爆発して遥か彼方へとぶっとんでしまう瞬間がある。
ありがとうケンゴ。やっと最初の1点が出たから、あとはそれを繰り返して行くだけだよ。そしてその繰り返しが、ここで僕たちが失ってしまった夢の続きの道筋を切り開いてくれるはず。


国立行こうぜ。絶対に行こうぜ。