「震える舌」「僕のエリ」

俺様採点:4
大昔にVHSで観たときは、とにかく怖い映画だったことを覚えているんだけど、今観てみたら怖くなかった。これは怖い映画じゃなくて、登場人物のいじらしさとやるせなさに涙する映画なんだと思った。
発狂する母親をぎゅっと抱きしめる夫の姿。祖父の「今度はあんたたちの番だよ」という言葉から見える親子の継承。そして「チョコパン食べたい」。俺、このセリフはわんわん泣いてしまった。昔なんで泣かなかったんだろう、って不思議で仕方ないくらいにだーだー泣いてしまった。


  • 4 僕のエリ

俺様採点:3
基本形のプロットから抜け出すことがないながらも、非常に上品で端正な作品。
ただ、オスカーが覚悟に至るまでの説得力が希薄なのが残念。今の生活を捨てるほどの覚悟が、彼の中になぜ形成されたのかというプロセスが足りないように思う。