ボクラ団義 VOL.10 『鏡に映らない女 記憶に残らない男』(主にさかっち)

千秋楽も無事終了。今回の舞台は本当におもしろかった。素晴らしい脚本と演出に引っ張られ、役者がどんどんいい演技をするという素晴らしき好循環。
さかっちの女優としての武器は「儚さ」だと思っている。この舞台ではトリプルキャストで同じ人物を3人が演じているんだけど、さかっちに対しての残りの二人が「狂気」の担当で、それと相反する存在としての「儚さ」の屹立。さかっちにとっては美味しい配役だし、はっきり言ってしまうとさかっちがまだまだ女優として未熟な部分をうまく隠すという意味でも、とてもよくできた演出だったと思う。今持っているさかっちの武器を存分に活かすための、装置がしっかり作られていたよね。この舞台の作・演出の久保田唱という人は、後々大物になるかもしれない。すごいよ。


そして今回の舞台はボクラ団義史上、最多の観客動員数を達成したとのこと。素晴らしい内容の舞台が、数字的にも成果を上げたというのは非常に健康的なことだと思う。