桜の森の満開の下
最近色々と小説を読んでるんですけど、その中でも特に一番ぐっと来た作品は坂口安吾の「桜の森の満開の下」です。
すごく生々しくて、エグくて、時に耽美で、佳景が見えてくるような繊細な描写が多くて、そして色んな解釈を誘発する示唆に満ちてる。こういうの大好きです。こういう話を書きたいな。
俺が小説を書くのに際して、影響を受けた作家って別にいないんだよ。俺は本当に本を積極的に読まないから。映画作家ならいっぱいいるけどね(「物語を紡ぐ」って意味で影響を受けてるだろうってのは、ウディ・アレン、フェリーニ、コーエン兄弟、石井輝男、岡本喜八あたりかな?)。でも、坂口安吾は露骨に影響けてしまうかもしれないな。ドグラ・マグラを読みつつ、坂口安吾を色々と読んでみたいと思ってます。
で、今調べたらシネマヴェーラで篠田正浩特集やってて、明日「桜の森の満開の下」やるじゃん!行きたいなあ。でも時間的に無理だなあ。ちくしょー。