新しい趣味

香港の旺角の古着屋が好きなんです。すげえ安いから。んでゴミみたいなのが大量にある中に埋もれてる宝物を発掘するのが楽しいわけですね。そして日本から輸入してきた服が非常に多いんですよ。リサイクルショップ等からちゃんと買ってきたのか、廃品として出された服をタダ同然で持ってきたのかわからないですけどね。
で、その中にちょこちょこ、高校の文化祭や体育祭でクラスで作るオリジナルTシャツがあるんですよ。背中に全員の名前が入ってるやつです。ズッ友だょ!のやつですね。同時にクラスという共同体に強制的に組み込まれてしまうアレですね。
それがここ香港にやってきたってことは、誰かがその思い出を売るか捨てるかしたって事ですよね。当時はズッ友のテンションだったのが萎えたのか、それとも当時から気持ち悪くて仕方なかったのか、どっちかわからないですけどとにかく捨てられた青春の1ページの証拠なわけです。
そこでその思い出の残骸を俺が引き取ってやろうと考えたのです。そう、こういったTシャツを発見したらすかさず買ってコレクションするってことです。新たな趣味が増えました。いつかそれで展覧会を開くのが夢です。
しかし俺は古着大好きなんですけど、古着って今まで着てきた人たちの歴史が色々詰まってるって考えると面白いですよね。呪いとかかかってたらどうなるんですかね。あ、いいですね。これ小説になりそうですね。呪いのTシャツ。高円寺の古着屋で購入したTシャツが呪われててそこから始まるホラーですね。あ、いいですね。いいこと思いつきました、うん。