決勝カード決定!!

フランス×ポルトガル。やっぱりフランスの経験値が最後にモノを言った感じかね。一進一退のゲーム展開だったけど、経験値という揺るぎようのない強みが勝負を決めた印象。
結局パウレタはここまで来た時には輝きを放つ事は出来なかった。それが経験値の少ないポルトガルの象徴的な部分として目に付いたね。翻ってテュラムビエラはワールドカップをかつて最後まで戦った経験がある。やっぱりその差は大きかった。
この大会はカンバーロ、テュラムビエラフィーゴ、そしてジダンといった経験豊富なベテランと、リカルド、グロッソクリスティアーノ・ロナウドガットゥーゾといったハートの強い選手が活躍している印象が特に強いね。これを見てると最近のサッカーにおいてメンタルな部分の比重が大きくなっているんだなーなんて思う。


さて、フランスがここまで上がってきた要因を探ってみると、やっぱり前線の4人の連動性の飛躍的な上昇、マルダ・ジダンリベリー・アンリという組み合わせで起こった化学反応が大きいだろうね。温存モードを解除したジダンを上がり目に配置して、左右のリベリーとマルダはひたすら走りまくる。大会の最初に使われてたヴィルトールとの違いはその運動量なんだろうね。そういやリベリーってベストニュープレイヤー(だっけ?)の対象になってる選手なのかな?もしそうなら文句ナシに受賞だろうな。凄まじい運動量、スピード、テクニック、状況判断とポジショニングのセンス。素晴らしい。
元々4バック+ボランチ2枚が非常に安定していて、相手に自由を与えないという部分では完璧だったんだけど、攻撃面では前線との乖離が顕著で、チームとしてアタックを仕掛ける部分では停滞しまくってて試合を膠着させるしか能のないチームだったんだけどね。ちょっと変化を与えるだけでここまで変わるんだからサッカーって面白いな。


さて、決勝カードはイタリア×フランスとなりました。ここまでフランスが失点2、イタリアが失点1(!)、しかもザッカルドオウンゴールなので実質ゼロ(!!!!)
98フランス、02ブラジルもそうだったけどやっぱ守備がよく整備されてるってのは優勝するには必須条件なんだろうね。あとFIFAのオフィシャルでも記事になってたけど、イタリアって11ゴール上げてるけど、それって10人の選手で決めてるんだよな。ブッフォンカンナバーロを中心に構築された完璧な守備ユニットと、誰かに依存することなくどんな形でもゴールを狙える柔軟な攻撃ユニットの構成。ロマーリオベベットジダンロナウドリバウドロナウジーニョの3Rと、最近は絶対的な攻撃の核が面目躍如の活躍を見せたチームが優勝してるけど、イタリアのような柔軟性のあるチームが優勝するのも面白いんじゃないでしょうか。つーか優勝してくれ、俺の賭けのために。