やっぱりそこは特別な場所でした

アルビレックス新潟 3-0 ヴァンフォーレ甲府

8/19に川崎にホームで勝ったのを最後に、そこから5試合はホームで勝ち点1を拾ったのみで、残りは全部負け。しかも失点19(!)
それが久々にホームに帰ってきたら3-0の勝利。「内弁慶」もう何度言われたか分からないこの言葉は、やっぱりこのチームにはまだまだこびりついてるみたい。アウェーでしっかり負けて、ホームで当たり前の様に勝つ。でもそんなチームが大好きどえっすwwwwww


さて、試合内容について。今日は何と言ってもシステムの変更だろうね。亜土夢をトップ下に据える4-2-3-1。これが思いの他上手くいった。これはいつもの4-4-2のラインよりももう一段ラインを増やし中盤を厚くして、甲府の最大の武器であるカウンターを防ぐと言う意図があったのかもしれない。
4-2-3-1ってトップ下にどんな選手を置くかでチームの様相が決まる部分があると思うんだよね。例えばイルレタ政権のデポルティーボ・ラ・コルーニャは、バレロンと言う卓越したキープ力とパスセンスを有した選手を置いた。そこから両サイドへ散らされるパスによって、分厚いサイドアタックを敢行するチームになった。
02-03のソシエダはそこに得点力の高いセカンドトップタイプのニハトを置いた。前にはポストをしてくれるコバチェビッチ、後ろからはパスを配給するシャビ・アロンソ、サイドにはデ・ペドロカルピン。そんな強烈な武器をニハトが動き回る事で活かしていくと言うチーム戦術だった。(んでニハトは得点王ランク2位)
そして今日の新潟。アトムの最大の特長はスペースを見つけて動き出すセンス。そして豊富な運動量。その能力がトップ下でどう発揮されるか注目していたんだけど、ボールを奪った後アトムが真っ先に相手にとって危険なスペースに飛び出す事により、また新たなスペースが生まれる。そしてそこにファビーニョ鈴木慎吾という新潟最大の武器が飛び込んでいく。そして彼らがそのスペースを生かして決定的な形を作り、エジミウソンはフィニッシャーに徹する事が出来る。これがここ数試合殆ど見られなかったいい流れを作り出す。
今日は田中亜土夢という選手の、現時点での最高の使用法を発見した感じだね。もー愛してるぜアトムぅぅぅぅ。
あと今日分かったのは、やっぱりエジはセンターでフィニッシャーとして使われるのが一番だってことだね。ここ最近はパスと選手の流れに淀みが発生していたこともあって、どうしても下がってボ−ルを受けなくてはいけなかった。その結果、彼がボールをキープせざるを得ない形が増え、「持ちすぎ」という評価を下される事になった。しかし今日は周りがよく動いていたから、シンプルなボールタッチで十分だった。そうだよ、これがエジの本来あるべき姿だよ。やっとあの冷徹で恐ろしいアタッカーとしてのエジが戻ってきた感じ。

それと今日は寺川とシルビーニョボランチも本当に素晴らしかった。甲府の3トップに対してはDFと連動して挟み込むことで自由を徹底的に奪い、バイタルエリアでは藤田と石原に対して90分間ずっと優位を保っていた。結果、セカンドボールを相手の2次攻撃に繋げさせなかった。
そしてこれは4-2-3-1で前に3枚のMFがいる事により、仕事のエリアが分かりやすくなった事にも起因してるだろうね。うん、いいじゃんいいじゃんこのシステム!

あと内田も良かったな。やっと新潟の選手になった感じ。梅山が調子を落としている今、暫くは左サイドバックは内田かな。それと北野。今日は本当に集中を切らす事無く、素晴らしいプレーを見せてくれた。レギュラーになりたての頃に散見したハイボールの処理の不安定さもどんどん改善されてきてるしね。


はー、しかしやっぱりウチにはカンナバーロマケレレもいないからさ、どうやって守備組織を構築するか、そしてどうやって奪った後にシンプルに攻めるか、って言う当たり前のことをひたすら実践するしかないんだよな。本当に今日思った。だからこそ4-2-3-1という一つの答えを導き出せたのはいい事だね。ずっと動かさなかった4-4-2を4-2-3-1に変更した淳さん。ちょっと頭が柔らかくなったのかもね。それもいい事だ。

ま、あとはビジュありがと、って事でww