【プレビュー】第10節 甲府戦@スワン

6点をぶち込まれるというショッキングな大敗から、急務であった守備の建て直しをしっかりと実践し、またホームに戻っての甲府戦。状況的にここで欲しいのは間違いなく得点と勝利。ここでその二つを手に入れる事が出来るか否か。今年はたくさんの分岐点があるけど、この分岐点もまた一つ大きな意味を持つ事になりそうだね。上位に食らい付くか、下位グループの波に巻き込まれるか。さあ、どっちだ。
今回の相手である甲府は現在3連勝中。神戸戦での小瀬の魔力も手伝っての(?)4得点以降は5戦で4勝1分、12得点と素晴らしい数字で来ている。その最も大きな原因は、去年から継続している甲府が標榜するサッカースタイルを愚直に推し進めている点だと思う。何でも選手の口々から「開幕からの泥沼の連敗中と今ではやってるサッカーに大きな違いはない」って言葉が出てくるらしいけど、それは素直な感想なんだろう。
甲府のサッカーは今年も前線からのプレッシングとショートパスを繋ぎまくるスタイル。その信念に基づいた彼らのサッカーは、初めて対峙する相手には間違いなく戸惑いを与えるタイプのサッカーだと思う。しかし、新潟は既に甲府と対戦している。それは物凄く大きいだろうね。そしてその時に新潟が実践したのは、「ある程度曖昧でも良いので前線へのロングボールを多用して相手のプレッシングをいなしてラインを下げさせ、相手のプレッシングに対しては慌てずにじっくりポゼッションし、試合を性急な展開にさせない」という対処法だった。正直、この試合に関してはこの甲府への最良の対処法をチームがしっかり把握してるので殆ど言う事ってのが実情なんですwww
まあ、付け加えるならば甲府の最大の弱点はダイアゴナルに展開された時のサイドバックのポジショニングの悪さ、だと思う。連敗中も連勝中も全く同じ脆弱さを抱えているように感じたのだけど、甲府のディフェンスラインはアップダウンを行う過程で、サイドに斜めに早く展開されるボールの処理に戸惑うシーンが多い。新潟としては柏戦でチャンスを作り出していたようなエジ⇔リシャルデスや、坂本⇔サイドハーフの関係でサイドへの速い展開を実践したい所。
そしてこの試合でシルビーニョが復帰するか否かも一つの見所。単純に彼の流麗なボール扱いと老獪な状況判断と美しいパスを3試合も見れないと禁断症状出てきちゃうので、是非復活して欲しいと願っているのだけど。ま、誰が出ても甲府に対してやるべきサッカーは同じ。しっかり任務を遂行して欲しい。
さあ、調子を落としかけたところでしっかりで踏ん張った柏戦を経て、今日は勝利を貪欲に狙うべき試合として位置づけるべき試合だ。もう一度自分達のサッカーを整理して、油断せず、愚直に、そして何より貪欲に、勝利を目指してくれ。さあ!甲府倒して勝ち点3獲るぞおらー!!!!!!