【プレビュー】第13節 磐田戦@ヤマハスタジアム

えー、まずお知らせから。このアウェー磐田戦で配布のAlbiwayの見所、僭越ながらワタクシが書いております。アウェーに行かれる皆様はにゅるにゅると生暖かい目で読んでやってくださいな。webで読む皆様も同様におねげーしますね〜。



はい、という訳でジュビロ戦です。4月の連戦をすんばらしい成績で乗り切って、上位進出への可能性を感じさせてくれた新潟だったけど、5月の連戦ではたったの1勝しか出来ないという体たらく。そしてナビスコの決勝トーナメント進出も逃した。そんなとても不安定な面を露呈しているのが、新潟の現状であるといえると思う。
しかし、その「不安定」さという意味では今年のジュビロも負けていない。柏やガンバにあっけなくボコボコにされたかと思えば、FC東京戦では試合の殆どを支配されながら、川口の神懸り的なセーブとDFラインの踏ん張り、そして一発のセットプレーで勝利を収めるといった粘り強さも垣間見せる・・・・・・と言ったようにとにかく「良く分からないチーム」である。ファインゲームの後でしょっぱい試合をしてしまう。そしてリーグ戦においてただの一回も引き分けが無い。そんなチームである。
そんなジュビロのその日の調子を伺うには、ボランチの機動性を観察するのが一番。ファブリシオ菊地直哉マルキーニョス・パラナ、上田らによって、時に2枚だったり3枚だったりで構成されるボランチのライン。ここがジュビロのその日を占う鍵となる。例えばここの構成が前節の神戸戦の様に不安定でDFラインとの距離感が曖昧なら、DFラインはあっけなくギャップを作り縦へ早く展開されるカウンターの餌食となるし、ここが上手く回れば、相手の出方を巧みにいなしてマリノス戦のようなファインゲームとなる。
なので、新潟としては前線からの積極的なプレスでこのボランチに重圧を掛けたい所。結局、新潟が4月に素晴らしいサッカーを見せていたのは、この前線からのプレッシングが上手く機能していたからだと思う。その積極的な守備から、相手のバイタル〜DFラインへとなだれ込む素早い攻撃。これが出来るかどうか。
特にここは2トップの運動量にかかってくる部分が大きい。だから貴章とエジ(もしくは深井)にはその自覚を持ってプレーしてもらいたい。エジは出場停止で十分な休息を得たんだし、死ぬ気でがんばってもらわないと困るよ。そして貴章。今彼の肩にかかってる期待と責任は相当なものだと言える。彼がどれだけ走って、アルビレックス新潟というチーム本来の(そしてここ数試合遠ざかっている)アグレッシヴな姿勢を体現できるか。地元でのプレー、そして代表選考を前に、どんなプレーが出来るか。頼むぜ。
そして今年も磐田の最大の武器はサイドアタックだと思う。キープレイヤーである太田吉彰は今年FWとして先発することが多く、窮屈そうな印象があるのだけど、サイドに上手く展開した時の威力はやはり脅威的だ。そして忘れてはならない危険人物=村井も調子を上げて来ている。ここだけは両サイドハーフサイドバックの連携でしっかりとケアをしてもらいたい。もちろん、前述の様に前線からのプレスでそのサイドへの展開を極力抑え込むのも忘れずにね。
それと今年のジュビロの特徴として、試合中のシステム・戦い方の変更というものがある。4→3バックへ変更してきた場合は、太田と村井がサイドの専門家として活き活きとプレーし始めるので要注意だ(ていうかアジウソンは何で最初からこうやらないんだろう、って思ってるのはここだけの秘密。ウヒョ)
そして今年のジュビロのもう一つの大きな流動的なキーポイントはFWの人選と枚数。カレンの1トップ気味でスタートすることが多いのだけど、そこでもう一枚FWを増やして、ボールのターゲットを増やし、相手DFの混乱の誘発させる事で、局面を打開していくというオプションを持っている(ていうかアジウソンは何で毎試合最初から2トップで戦わないんだろう、って思ってるのは君と僕だけの秘密。チュッ)
しかもどうやら前田遼一がこの試合から復帰してきそうとのこと。使われるとすれば途中からになるだろうけど、ボールの受け方という点においてはJリーグでも屈指のFWである以上、予め彼が投入された後の展開に対しての想定を持った上で試合に臨んで欲しい。彼の復帰をホーム連敗で飾ってやろうではないか。
その不安定さから、上位へ行けそうで行けないチーム同士の対決。つまりこれは上位への挑戦権を手に入れるための試合となる。そして先日我々はナビスコという目標を失った。その直後のこの微妙な状況を打開するだけの、心のこもった試合を見せて欲しい。上に行こう、という明確な意思表示を見せてくれる試合にして欲しい。ていうか見せろよ!さあ、磐田倒して上狙うぞおらあああああああ!!!!!!!!!