マイケル・ムーアの「SICKO」

なんだろうねぇ、最近映画ばっかり観てる。正直言うと、俺が映画を狂ったように観まくる時期ってそれイコール落ちてる時期なんだけどさwwうん、本当に分かりやすい!だって今日もDORAMA吉祥寺店で一気に6作品とか大人借りしてきちゃったしな。まあ、俺のことはどうでもいいや!!もうどーにでもなれwwwwwwwww


さて、今日観たのはマイケル・ムーアの「シッコ」。今回はアメリカの「医療」と「保険」にまつわる歪みを抉り出した作品。ていうかアメリカって国民皆保険制ないのな。全然知らなかった。日本に住んでるとそれが当たり前のものだと感じるちゃうけどね。しかしそれを民間に任せたらそりゃああいう利益主義になるに決まってるじゃんね。まあ、あそこまで極端だとは思わなかったけど。
とりあえず何はともあれ、やっぱりマイケル・ムーアは本当に作品作りが上手い。構成が本当に巧妙だ。一つの歪みからそこを掘り進めてどんどん拡大させていくって言うプロットも見事だけど、コマ割りとか画の並べ方とか、そういった単純に映像作品としてのクオリティが本当に高いと思う。今回の作品はその医療の問題から、資本主義/社会主義への考察まで随分とテーマを広げた印象があるけど、最終的にはしっかり、まるっと纏め上げるあたりも実に巧妙。
まあ、アメリカが散々敵視してるキューバの医療にアメリカ人が救われる、ってくだりの演出は少々あざといなーって気もしなくもないけど、彼が今回主張すべきテーマを結論付けるためのネタだと割り切ればまあ、OKか。
とりあえず一言で言うなら「さすがマイケル・ムーア。ちゃんとエンターテインメントとして成立させてる」って感じかな。彼が結局言いたいのはエンドクレジットで出てくる「DO SOMETHING!」って事だと思うんだけど、そのモチベーションを持ち上げる啓蒙としての側面と、単純なエンターテインメントとしての側面。それをしっかり両立させてるのは見事だね。
で、観終わって気付いたんだけど今日って敬老の日なんだよな。だから実家に電話してじーさんに「元気?病気してない?病院行った時になんか問題ない?」なんて聞いちゃったよ。俺ってばいい孫だなあ。とりあえず俺のDO SOMETHINGはこんな所からですよ。これ間違っちゃいないよね?ムーアさん。


あと最後にどうでもいい話だけど、観終わって劇場から出てくる時に「あーシッコだけにおしっこしたいわ〜がっはっはー!」って言ってたおっさんふざけんなwwww余韻もクソもねーだろ!!!