【プレビュー】第26節 鹿島戦@鹿島スタジアム

誰の目からも明らかに下降線を辿っているチームの現状、ずっと守り続けてきた「連敗なし」も前節でおじゃん、絶対的な右サイドバックの内田の故障と未だに回答を出せていないその穴埋め、貴重なオプションだったアトムは骨折、ブラジリアントリオは今週別メニュー明けで、どうやらエジは前日の最終調整も未参加だったらしいので今節の欠場が濃厚・・・・とまあどう考えても今シーズン最もキツイ状況。な、の、に!!!そんな状態で今シーズンのハイライトと言っていい最もキツイ日程「アウェー鹿島 → アウェー浦和」に挑む事になってしまった。
はっきり言って、すっごくヤバイ。もう笑っちゃうくらいすっごくヤバイ。まあいいや、とりあえず笑っておくか!!!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヽ(゜∀゜)ノ でも、だからこそ、燃えるってもんだよね。かの偉人の言葉を借りれば「オラワクワクしてきたぞ」ってヤツだよな。恐らく今シーズンの最終成績を占う意味でめちゃくちゃ重要な意味を持つであろう、このアウェー2連戦、その第一ラウンドだ。


今年の鹿島はアウェーではぽろっと集中が切れて酷い試合をしてしまうという悪癖があるのだけど、ホームではしっかりと伝統ある強豪チーム然とした趣を醸し出すチーム。特に相変わらずの試合運びの上手さが本当に光ってる。前々節の川崎戦で顕著だった様に、相手が反撃の兆しを見せ始めたらしっかりその状況を見極めて我慢、その勢いが終息したあたりで一気に攻め立てて試合を決めてしまう、というチーム全体の意思統一。それで思い出すのは昨シーズンのアウェー鹿島戦。あの試合では、前半2点のリードを背負って迎えた後半開始早々に勲のゴールで1点差に追いつき、その後10分間完全に新潟ペースで試合が進められていたものの、その勢いが萎んだ60分過ぎあたりで、鹿島が両サイドバックの位置を一気に上げて新潟を攻め立て、10分もしないうちに3点ぶち込んで試合を決めてしまった。ああいう狡猾な事ができるチームなのだ。
だから、まず戦術や相手の攻撃の対策云々の前に、相手が今どういう状況と捉えてこのゲームを進めているのか、っていう意識を尖らせる事。ここだけは絶対に忘れてはいけない。鹿島と対等に戦いたいのならば、これだけは最低条件だ。去年とは「ゲームを読む力」において格段の進歩を見せている新潟の真価が問われる試合とも言えるだろうね。


次に鹿島の攻撃面について。今年の鹿島の攻撃の最大の脅威は2〜3列目の選手の飛び出し。恐ろしく機能的で的確なポストプレーを見せるマルキーニョスにボールが入った所で、飛び込んでくる野沢、本山、そしてボランチの位置から一気に前線にまで顔を出す小笠原。そんな危険な選手が揃ってる。なのでやっぱりまずはマルキーニョスの動きを封じる事が重要だろう。前節の名古屋戦の後半、鹿島の攻撃がサイドからのクロス一辺倒にならざるを得なくなったのは、名古屋がセンターでマルキーニョスにボールを当てさせないような守備をしていたからだと思う。それが出来れば鹿島の攻撃力をかなり軽減できる。だからCBとボランチが中心となって、しっかりとその責務を果たして欲しい。
あとは主にサイドハーフボランチの仕事だと思うのだけど、その鹿島の2〜3列目からの飛び出しに対して、中盤の位置からその動きに注視し、ラインの裏まで飛び出されても、最後まで責任を持ってその選手をしっかりと潰す事。サイドバックとCBとの関係の中でマークの受け渡しに失敗するような事がないようにしたい。
それと鹿島の攻撃のもう一つの大きな脅威は、内田や小笠原といった素晴らしいキックを持つ選手からのアーリークロス。もちろんこのクロスを上げさせないように努力するのは当然なんだけど、このアーリークロスってのはどんなに対策とっても「上がってくるもんは上がってくるんだからしょうがねえ!!」って割り切らなきゃいけない部分も多い(サイドをえぐってのクロスはしょうがないじゃ済まされないけどね)。なので、問題はクロスが上がった後の真ん中での勝負。鹿島が見事なのはそのクロスが入ったときに、ニア、センター、ファーの勝負どころ3箇所に選手がシステマチックに飛び込んでいくという規律。2トップの二人の位置取りだけじゃなく、しっかりと中盤の選手がクロスに絡んでくる。だから、これはさっきの2〜3列目からの飛び出しの話とも共通するのだけど、そのマークをしっかり離さずに見ること。鹿島のクロスの精度は本当にエグイので、ここだけは何があっても90分間集中して徹底しないとマズイ。

次に鹿島の守備だけど、これはシーズン序盤の最悪な時期から好調な最近までずっと共通してるのだけど、サイドバックが良く上がるって言う鹿島の特性上なのか、ボランチサイドバックの間にちょこちょこ危険なスペースを作るっていうクセがある。新潟が狙いたいのはまさにココ。ココ山岡。FWがサイドで起点を作ったり、サイドバック/サイドハーフが攻めあがったときに出来るこの美味しいスペース。そこをどうやって突くかが問題だ。そのスペース直近のマルシオ&坂本のサイドハーフはもちろんの事、貴章ならそこのスペースをいつものぬるぬるドリブルのスタート地点にしてもいいし、(恐らく先発であろう)深井がそこに飛び込んで相手のCBを左右に振らせるってのもいいだろうね。特に深井は恐らく鹿島のアレなゴール裏からブーイングが飛びまくる事になるであろう試合だ。そこでゴールなんか決めた日にゃ最強に格好いいよね。ホームでアウェーゴール裏を黙らせた一発を、鹿島スタジアムでも期待したい。スワンの時とは比べ物にならない人数を黙らせる事になるんだからね。



今シーズンはここまで間違いなく「いいシーズン」だ。初めての本格的な上位争いを経験し、勝負強さも、試合を読む力もつき、アウェーでもしっかり勝ち点が拾えるようになってきた。ただ、残り9試合でそれを全部スポイルしちゃう可能性だってゼロじゃない。「いいシーズン」が終わってみたら「凡庸なシーズン」になってたって事もありうる。でも、そんなの余りに悔しすぎる。そんな事絶対にさせるわけには行かない。だから、今が正念場。本当に正念場。07シーズンがいいシーズンだったと振り返るために、今が勝負だ。
上位陣との差は別にそんなに離れてるわけじゃない。ていうか今日の鹿島戦って上位を狙うための大チャンスだ。そりゃもう何が何でも勝つしかないでしょ。引き分けでも・・・・いやいやいやあくまで勝ちを狙おうぜいヽ(・∀・)ノ だって俺は病的なオプティミストだから!!ここで勝ち点を強奪して埼スタに乗り込もう。
んじゃ、モツ煮と勝ち点3を頂きに鹿島スタジアム行ってきます。鹿島倒して上位陣に突貫するぞおらああああああああああああああ!!!!!!!!!