北京五輪最終予選 サウジ戦@国立

いやーもうとりあえず、お疲れ様。そしておめでとう。この予選だけじゃなく、そこまでに至る道全てが想像を絶する苦しさだったと思うけど、北京五輪出場という形で報われたのは本当に良かった。
はい、と言うわけで行ってまいりましたサウジアラビア戦@国立競技場。しっかしすっげー寒かった。猛烈な北風に曝されて本当に死ぬかと思った。一緒に行ったベーシストなんてほぼ死んでた。そして相変わらず「国立グルメで一番美味いのはホットヌードル」という事実を痛感したね。凍えきった身体をつんざくホットヌードルほど旨いものはない。
で、試合だけど、このチームが発足した当時からずっと変わらない特徴、言うなれば反町康治が作るチームの特徴がありありと出たゲームだったね。それはつまり、「一旦セカンドボールを拾えなくなるとその流れがとことん続くんだけど、ハーフタイムを経由するとそれが改善される」「とりあえず良く走る」そして何より、「絶対に負けちゃいけない試合で絶対に負けない」って所。
前半はとにかくセカンドボールの奪取で完敗していたのが辛かった。そのせいでDFラインは上げられないし、攻撃もトップへのロングボールと、遅攻でちっとも怖さを感じないサイドへ展開するだけになってしまっていた。ただ、それが後半になると一気に改善される。それはサウジアラビアの運動量が落ちたのもあるんだけど、細貝と青山敏弘のセンター2人がチャンスの時は縦に並ぶ形が目立ち始めて、中盤の高い位置でセカンドボールをフォローできるようになった。その結果孤立気味だった柏木も小気味良くボールを扱えるようになり、2列目以降の飛び出しも生まれて、前半に比べて分厚い攻撃ができるようになった感じだね。この試合のMOMには柏木陽介19歳が選ばれたみたいだけど、個人的には細貝か青山敏のどちらかだと思うね。
まあ、単純なエンターテインメント的側面から考えたフットボールの試合としてはお世辞にも到底面白いとは言えないけど、勝ち点1を確保すればOKである予選のゲームとしてはほぼ完璧。退屈なサッカーでも、今日はいいのいいのブライアン・イーノ
しかしあれだね、ツンデレ反町の最大のデレって「勝たせてやりたかった(泣)」を除けば、J1に昇格した時だろうけど、アレを越えるのは中々ないよなーなんて思ってたけど、今日の反町のあのスピーチはそれと双璧するようなデレっぷりだったね。「お寒い中集まって頂き〜」って所で、「お寒いのはあんたのサッカーだよww」ってヤジが飛んでたけど今日はこれでいいのいいのブライアン・イーノ。ともかくおめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
さて、次は如何にして北京で勝つか、という所へフェイズは進んだ。やらなくちゃいけない事は山積してる。そんなに長い時間が残されてるわけじゃない中で、どれだけその問題に取り組んで課題を潰せるか。これで勝負は決まるだろうね。
ともかく、このチームの解散がメダルと共にあることを祈ってますよ。