【レビュー】08年第6節 ガンバ戦@万博

ガンバ大阪 2-2 アルビレックス新潟
スタッツ
村上伸次の家にある食器全部割れろ!!
いやーやってくれた。あのPKだけは絶対にありえねー。現地で遠巻きに観ててもありえないと思ったけど、スカパーの録画見直してもやっぱり絶対にありえない。ていうかスカパーリプレイ流せよボケ。なんかさ、J's Goalの検閲でもそうだけどさ、いい加減審判のジャッジに触れるのがタブーみたいなのやめませんか。つーか、いつになったら審判の問題クリアになるんだよボケ川淵。何で審判が過剰に守られなきゃいけないんだよ。第一は選手であるべきだろ。とりあえず意見書は出しとけ、フロント。
とまあ文句は色々あるけど、ガンバのスタジアムMCやってる堀あかり嬢に免じて許してやるよ。しかし去年も思ったけど、彼女はいくらなんでもかわいすぎるだろあれ。さっさと関東に進出すればいいのに。めざにゅ〜とかやれよ。
というわけでガンバ戦。
この試合における最大のポイントは新潟のバイタルエリアボランチだったと思う。まず、この試合の開始早々ではっきりと分かったのは、ガンバが新潟のボランチへのプレスをしっかり敢行するっていう約束事を、疲労困憊のチームの中でも徹底していたという点。特に寺川に対しては山崎が必ず最初に潰しにいくと言う形が徹底されていて、とにかくテラがボールをキープできない。新潟にとってこの下がり目の位置で、自陣のバイタルにおける最大の責任者である下がり目のボランチ(テラだったり、千葉ちゃんだったり、勲だったり)を狙われるとキツイ、という弱点を見事にスカウティングされていたと思う。(余談だけど山崎っていい選手だよなあ。ガンバが大分から山崎を引っ張ってきた時は、素晴らしい審美眼だと思った。)
結局いきなりの失点も、山崎と中盤にサンドされたテラがボールを失ってからの速攻で生まれてしまった。恐らくガンバとしては狙い通りの形が見事結実した、してやったりの先制点だったのだろう。
で、その後もガンバのパス回しが非常に快活に行われてしまう。特にルーカスであったり、二川であったり、遠藤であったりが、新潟のバイタルエリアに交互に顔を出し、ボールを突っつきまくるという非常に恐ろしい時間が進んで行く。
で、やっぱりその原因は、ボランチ2枚が非常にしんどい事になっていたってのが大きいと思う。テラはプレッシングを掛けられまくった結果ボールが落ち着かないし、木暮はやっぱり守備面ではガンバの攻撃陣に対してプレッシャーを与えるような仕事は、現時点では全く出来ていなかった。
木暮のコメントを読むとこれに関しては、反省点・修正点ははっきりと分かってるようだし、それが大きな経験であることも分かっているようだね。そう、小笠原とマッチアップした2週間後に遠藤とマッチアップしてんだもんな。現時点で日本人のトップに君臨してるこの2人とガチで対峙できるってのは、他の同年代の選手じゃ中々経験出来ない事だ。だから今こそがチャンス。このチャンスを活かして同年代の選手を追い越して、もっと上に行く事だって十分可能だぜ。頑張れ、木暮。
で、そのボランチの2枚が守備面で殆ど仕事が出来ないので、DFラインが攻撃に曝されるシーンも多かったのだけど、そこでセンターがなんとか踏ん張って決定的なシーンは中々作らせない。その結果(この辺は疲労の影響も大きかったのだろうけど)ボランチへのプレッシングが大人しくなり始めるなど、ガンバのギアが落ちてくる。
すると次第に新潟のサイドバックが上がるシーンが増え、新潟の攻撃の形が見え始めた。そして27分。テラがその呪縛から抜け出すように一気に左サイドへ走りこんでボールを引き出すと(!)、そこからセンターにちょこんと出されたボールを受けたのは、なんと左まで走りこんできたうっちー(!!!)。そしてそこから丁寧に放り込まれたボールにアレが合わせて同点。ようやく「典型的な9番」っぽいゴールが生まれる。しかしさ、やっぱ点を取るにはこうやって形を崩してしまうようなチャレンジングな姿勢が必要なんだよな。で、それを支えるのは今日みたいなセンターでのガッチリとした守備だよ。この姿勢、忘れずに。
そしていい流れの中で、アトムの縦パスから抜け出したアレが、不用意に飛び出してきた藤ヶ谷の頭を抜くループで逆転。しかしあのアレのダイアゴナルな走りってずっと見せてはいたんだよな。で、それを分かってたダヴィがスルーパスを狙おうとしてDFに弾かれる、ってシーンが本当に多かったんだけど、やっとアトムが理想的なパスを出してくれた感じだ。
だからあれだよ、アレに「ごめん!」とか言う前に、そのこれまでチャレンジだけはしてた動き出しがやっと結実した、って事実だけは分かってあげないと。つーかね、この程度で手の平返しちゃダメだろ。もっとやってもらわなくちゃ困るよ。この程度で手の平返すなら最初から手の平裏返すなって話だよ。
で、後半。ガンバが再びギアを上げるといよいよ新潟の中盤がついていけなくなる。特に再びバイタルを制圧された事でポゼッションを圧倒的に奪われ、新潟の守備がセンターでひたすら踏ん張り続けるしかないっていう状況。その結果、サイドがどんどんあいて、簡単にサイドチェンジを許してしまい、余計にきつくなる。
この状況を打開する策はいくつかあると思うのだけど、淳さんが用意したのは、1つはボールをキープできなくて流れをずっとガンバに謙譲しまくってる状況を打開すべく前線に起点を作ろうとする事。もう1つは守りが安定しないボランチのメンツを単純に変える事。
で、淳さんはまず最初に前者の方法を取ってきた。アトムに変えてダヴィ。しかし、これが全く奏功しない。貴章でさえキープもままならない状況では、やっぱりこの仕事を1枚変えただけで達成しようというのは難しかった。
で、その後木暮に変えて永田で、千葉ちゃんをボランチに上げる。これで初めて効果が現れてバイタルでのプレスが見られるようになった。
結果論だけど、この試合ではもっと早めにこのバイタルの位置の修正をすべきだったと思う。やっぱり木暮はガンバの中盤と対峙して、殆どの時間を守備に費やさなくてはならない状況ではキツかった。結局後半はシュートなかったと思うのだけど、やっぱりそこでまず勝負に勝てなかったのが大きかった。


しかし猛攻に曝されながらも2-2で終えることが出来た。内容はしんどくても、チームは最後に踏ん張る事ができた。これは思いの外大きい。この試合の結果は柏戦で掴みかけた流れを離してしまうような結果ではなかったはずだ。
だからこの流れを離さないように、やっとホームに戻っての2戦をしっかり戦おう。そして勝利を手に入れよう。やっぱりスタートはここからなのだ。
ってかそろそろ勝つぞ!!!!!!うらっしゃああ!!!!!!