映画クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者

ムトウユージの3作品がいずれもガッカリな出来だっただけに、クレしん映画ファンとしては本郷みつるが戻ってきたこの作品に期待する所が大きかったと思うんだ。俺だけじゃなく、クレしん映画ファンなら誰だってね。(一緒に観に行ったベーシスト含め)
ただ結論から言ってしまうと、その期待を完全に満たしてくれる作品ではなかった。残念ながら。
アクションシーンの演出はさすがに本郷みつるだと思うんだけど、ダラダラとした前半で色々と用意された伏線がまるで生かされていなかったり、無意味に冗長なシーンが多かったり、単調な展開だったり・・・・・と悪名高き「3分ポッキリ」の悪夢を若干思い出してしまうのは、正直辛かった。
それにやっぱこういうファンタジー系の作品だと「ヘンダーランド」と言う素晴らしい過去作品があるだけに、それとどうやっても比べてしまうんだよな。それだけに盛り上がりの半端さが歯がゆい。
とまあ文句ばっかだけど、背景のデザインとかはファンタジー要素を盛り上げるには素晴らしくよく出来てると思うし、単純な「画」の作り方はとても優れた作品だと思うけどね。



でも結局まとめると、近作を観るたびに思わず呟いてしまうこの言葉をまたこぼしちゃう作品だったかな。

原恵一、戻ってこないかなぁ」



いやー、これ本当に「ブレインデッド」を撮った監督の次回作なのか?本当に同一人物なのか?
・・・・・と本気で悩んでしまうくらい、「真っ当な方向に」良く出来た作品だな。すっげー面白かった。ピーター・ジャクソンは俺のフェイバリット・ディレクターで確定だな。
という訳でそろそろ「ロード・オブ・ザ・リング」観ようと思います。