【プレビュー】08年第25節 名古屋戦@瑞穂

さあ、今シーズンも残り10試合。てかもう2/3消化したんだよな。はやいなー。そもそもあと2ヶ月ちょっとでリーグが終わっちゃうんだもんな。はえーよ。ホントはえーよ。
順位表に目を向けると上位陣が抜け出しつつあるけど、それでも一つの勝利で一気に順位を上げる事が可能な今年の並び。だとすれば、前節で復活を遂げた「アルビレックス新潟のなんたるか」をもう一度奮い立たせ、最後まで突っ張るしかないよね。残り10試合。この後上乗せできる勝ち点は最大で30。それに如何にして近づけるかって事だけを考えよう。迷ってたらいつの間にかリーグ戦は終わっちゃう。もうそんな時期なのだ。


さて、相手の名古屋である。なんせ首位である。もう一度言おう。残り10試合を残した時点で、名古屋が首位なのである。さすがアメイジングJ!だってさ、前年のリーグ戦の最終節のロスタイム直前まで首位だったチームが次の年に降格するようなリーグなんだぜ、Jリーグって。やっぱ全ての可能性をポジティヴに信じていくべきなんだよ、このリーグを戦うなら。
話がずれた。今年の名古屋が何故ここまで成功してるかといえば、その答えは凄く単純明快だと思う。それは「ピクシー」から「ミスター」に肩書きが変わったドラガン・ストイコビッチがチームに持ち込んだ「3つのラインをコンパクトに保つ」「サイドアタックを重要視する」ってこの2つをとにかく徹底的に遂行してるって事。もう極論してしまえば本当にこれだけなんだ。ただ、それを徹底させる事がどれだけ難しいかって事が、今年勝てない時期もあった名古屋を見てると分かるってもんだよね。
なので、新潟がそれと対峙するにはとにかくその2つの要素にどれだけエラーを起こさせることが出来るかって事になると思う。そこで、ヒントになるのは前節柏戦の戦い方。あの試合と8月の連敗時に何が違ったかといえば、それは一にも二にも前線からみんなが走ってプレスをかけまくるという守備の基本中の基本を徹底したという点。その結果、4-4-2の組織が崩れる事が無かったし、ボールの奪いどころがハッキリしてるのでそこから一気にカウンターを撃つ事が出来た。
まずこの「4-4-2の組織が崩れない」ってのは、同じく4-4-2で特にサイドの展開を重視する名古屋と対戦するには絶対に欠かせない要素。しっかりとサイドでサイドハーフサイドバックの2枚が時にしっかりブロックを作り、時に分厚く攻め込むというプレーを繰り返す事が出来なければ、間違いなく相手に主導権を奪われる事になり、あっという間にピンチに陥ってしまうからだ。
その為にはセンターの勝負に絶対に負けない事。勲の欠場はめちゃくちゃ痛手だけど、そこを全力でカバーするしかない。フミヤかテラかまだ分からないけど、吉村と直志の二人に主導権を奪われ、その結果サイドの選手がフォローに回らなければならないシーンが増えたら苦しくなる。それだけは絶対に避けなくてはならない。
また名古屋の選手個人の話をすると、最も気をつけなくてはならないのは間違いなく玉田だ。断言してもいいけど、今年の名古屋は玉田を中心に回っている。彼が主戦場とするバイタルエリアアタッキングサードの両サイド。そこに上手く入り込んでボールを受け、キープし、時に曲面を打開するドリブルを見せる事で、名古屋の攻撃を動かしているのだ。
そこで重要なのはバイタルを潰すボランチと、サイドバックの守備での距離感のとり方。特にやっぱりボランチだろう。基本的にはセンターバックヨンセンと玉田の二人を見るのだと思うけど、玉田が下がってきた時はそのマークの仕事がボランチに託される事になる。そこでいかにして彼の自由を奪うかが、この試合での大きなポイントになるだろう。千葉ちゃん、死ぬ気で頑張れ。もしフミヤだとしたら、札幌戦でクライトンに1対1の守備を挑んで見事勝利したような、あの積極的な守備を思い出してくれ。テラだったら・・・・・俺が言うことはないなw任せるwだってテラが一番得意なのってそういうプレーだし。


それともう一つの「3つのコンパクトなライン」ってのを崩すのはどうすればいいか。一つはミドルをガシガシ打って相手のバックラインを下げさせ、中盤とDFの距離を間延びさせる事。名古屋は今年2回連敗してるけどそのうちの1回は、鹿島の鬼のようなミドルの応酬にラインが完全に間延びした試合と、あの散々ミドルシュートをチャレンジして、最終的に貴章のミドルレンジのシュートのチャレンジが実を結んだスワンでの試合。これを見ても分かるように、やっぱり名古屋はラインが間延びするというチームコンセプトのエラーが起こってる時期は勝てていないのだ。なので、積極的なミドルのチャレンジが一つ。
そしてもう一つは何と言っても、一気に縦に展開するカウンターをどれだけ上手く、かつ数多く撃てるかだ。そう、柏戦で見せたような、全員が走る事で完成する積極的な守備から生まれる、縦へと早いカウンターをどれだけ出せるかだ。さあ、出番ですよ!“皇帝”マルシオ・リシャルデス
結局それも全員が走って、各人が責任を持って守備を積極的に行う事が出来なければ出来ないんだよね。要は名古屋と対峙するには(繰り返すけど)柏戦でやったようなプレーをもう一度しっかり発揮するって事。そう、あのプレーが出来れば、新潟は強いのだ。


ということで前節の素晴らしい内容がフロックでは無い事を証明するためにも、そしてあのプレーを今後もしっかり持続させるためにも、そして最終的に出来るだけ上の位置で今シーズンをフィニッシュするためにも、重要な試合。相手が首位だとか、そんな事はどうでもいい。相性とかもどうでもいい。目指すは全力で走って走って走って最終的に手に入れる勝ち点3。それだけだ。名古屋叩いてもっと上行くぞおっらああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!