【レビュー】08年第26節 神戸戦@スワン

アルビレックス新潟 3-2 ヴィッセル神戸
スタッツ
ヒャッフォーイ!!今後どっちに転んでいくか微妙な状況で、しっかりと勝ち点3を手に入れた。しかも2度追いつかれたのを突き放しての勝利。いいじゃなーい。てかまあ「ホーム」「相手神戸」「雨降ってる」って状況と来ればそりゃ負けねー!とは思ってたけどね。だから割と精神状態を落ち着けた状態で見れました。ライヴで。うん、まあライヴで。録画して観るはずだったのにライヴでwwあれだよね、生理痛って人によってはすっごいキツイらしいから仕方ないよね。だって焼肉屋でキムチ食いすぎたらおなか痛くなっちゃって2日寝込む程のお腹の弱さだもの。ダテじゃないぜ。ま、延期になったのであと2週間しっかり準備して臨みますよ。そう、俺も仕切りなおし。アルビレックス新潟もこの勝利で仕切りなおしだ。ここをスタート地点として最後まで突っ張るしかないだろっ!

この試合の立ち上がりは互いに出方を伺うような展開になるものの、次第に新潟がペースを掴み始める。その一番の要因は(これは選手たちも事前に「狙っている」と明言してたみたいだけど)相手のサイドバックの裏のスペース、特に石櫃の裏を狙うという形がハマり始めた為。そこに松下が絡んで、その後ろからガンガン松尾が突っついてくる。前半の松尾の攻撃参加の積極性は今年一番と言っていいだろう。やはり明確な目標を持って試合に臨めば、ちゃんとそれが発揮されるだけの能力のあるチームなのだ。
しかし神戸というチームは何故スワンに来ると途端に彼ららしい守備組織や前への速さが失われるんだろう。神戸の守備って攻撃を開始したり、カウンターに移行できないタイミングでラインをばっさり崩してサイドバックがオーバーラップするのって禁忌だと思ってたんだけどな。不思議なチームだ。
と、その狙いをついてサイドに展開は出来るものの、その後の展開の精度がイマイチ。せっかくそのスペースを突けても周りの動き出しが効果的でないので、そこで流れが停滞してしまうという形が散見された。その辺は神戸の小林と河本のセンターバックコンビとボランチの松岡やキムナミルのフォローも上手かったんだけど。
となると試合は若干膠着気味に。ボールは動かせるんだけど決定的な形を作り出せない新潟と、局面では大久保の個人技などでチャンスを作るものの流れを引き寄せるには至らない神戸。一番ヤバかったシーンは大久保が裏抜けして北野が飛び出したもののかわされちゃったシーンか。あれは北野の判断としては正しいし、一番の勝負所で大久保を外に押し出したのは良かったんだけど、ベストのプレーではない。もっと上に行きたいのであれば、あの判断をもっと早く正確にやらないとね。想像するに、1失点目で飛び出しを逡巡したのってこのプレーの影響が少なからずあったんだと思う。もっとこういうプレーの経験を積んで自信がつけばあんな形の失点は今後防げるよ。がんばれほっかも。あとキックの練習をもっとやってください><


で、後半。先にシフトアップしてきたのは神戸。後半開始の5分間は完全に神戸ペースで、危険な形を何度も作られる。しかしそこは北野のビッグセーブと守備陣の最後の踏ん張りで凌ぐと、こっからは前半のまったり感が嘘のように怒涛の展開。その神戸の攻撃が沈静化すると新潟も返す刀で、サイドバックを積極的に押し上げて反撃を開始する。
そして54分、“Imperador de Albirex”(必死にlivedoor翻訳で翻訳したからあってるかは知らねww)ことマルシオ・リシャルデスのマジック発動!松尾のクロスを「最初から狙っていた」という胸トラップ→バイシクル!!!マルシオ皇帝、さすがでございます。名古屋戦の空振りはこの日のためにご練習されていただけだったのですね。
とまあ、このとびっきりのゴールで先制に成功。となると前半見せていたような新潟のサイドへの意識は、ようやく「シュートや勝負パスにまで至る攻撃」という明確な脅威に変わり、神戸を攻め立てつづける。しかしこの流れをぶちっと切るかのように、松尾と吉田がハイボールを競ってこぼれたボールの処理にまごつき失点。勝負を決める事のできる流れだったのに、自らそれを手放してしまう。
しかし結論から言ってしまうと、それでも流れを相手に明渡さなかったのがこの試合の勝因だろう。その後も前線はこれまでの流れの通り、サイドをどうやってえぐっていくかというトライを繰り返していたし、サイドバックも積極的に上がっていた。
で、それが結実したのが69分のアトムのゴール。うっちーとマルシオで右サイドで起点を作り、つんつんと相手の守備を牽制した結果生まれたサイドのスペースに松下が飛びだし、うっちーからのボールを受けてクロス→アトムプッシュでゴール!!そうそう、そうなんだよ。サイドの裏という明確な狙いがあっても、そこに絡むのが1人や2人じゃゴールにはならないんだよね。
とまぁこうなったら後は流れ的にも、時間的にも、新潟のポゼッション率的にも、このまま逃げきるかそれとも追加点を狙うか、って所に主眼が置かれる…と思っていた矢先、交代で入った田中英雄の「そんなミドルあったっけ?」なミドルをずどーんとぶち込まれ同点。またしても冷や水をぶっかけられる展開になる。
しかしここでも1失点目の直後と同様、自分たちの流れを崩さない新潟。それに加えて大きかったのは松田監督の交代策だったと思う。この試合でゴールを決めたのはいずれも途中出場の選手。その手応えもあったのだろう、最後のカードはキムナミルに変えて鈴木ノリオ。勝負に出る。ただ、前半から松岡と共に新潟のサイドアタックに対して中盤でフィルターをかけ、時にサイドのスペースを埋めていたキムナミルを下げた事が、新潟の決勝点の遠因、いや、「原因」だったと思う。勝負を分ける賭けに敗北した松田監督と、前述の「スワンに来ると別人のヴィッセル神戸」。これって根は同じ所にあるんだろうね。
という訳で、かなりアバウトになっていた神戸のサイドのスペースをまたしても松下が的確に突き、クロスから貴章がニアで巧みにコースを変えるヘッドで勝ち越し!!ぎゃぁぁ貴章素敵ぃぃ!抱いてぇぇぇぇ!

あとは永田さんがお疲れだったのか、河本を上げるパワープレーに対抗するためか、永田さん→慶治で相手のパワープレーをばこーんと跳ね返し、勲→テラで時間を稼いで試合終了。今後の流れを決定付けるであろうここからの数試合の初戦をモノにした。



あとは次だ。もうシーズンのフィナーレに向けてラストスパートをかける時期に来ている。この勝利をそのスタート地点にするべく、磐田は絶対に叩く。ここで満足してる場合じゃないよね。


あ、そうそう追記。村上伸次は松尾一に続いて俺的ブラックリストに追加だな。別名審判デスノートに。