【プレビュー】08年第27節 磐田戦@ヤマハ

今京都×千葉見てるんだが、千葉は本当にいい。恐らくこの勢いはウチと対戦してウチに殴られてショボーンとなるまでは続くだろう。まあ、10/18のフクアリでは覚悟しておけ。
で、その千葉を見て一番戦々恐々としているのは間違いなく磐田だろう。なんせついに千葉に追い越されて17位。自動降格圏内と言うひっっじょーにヤバイ位置まで来てしまった。恐らく磐田の選手たちはこれまでにはないような大きな危機感に苛まれている事だろう。

でも、だから何?っていう。

そんな事は知った事じゃない。今新潟が目指すのは、この混戦を抜け出す事。そして今シーズンの残り8戦で、できるだけ上位に食い込むべくラストスパートをかけること。もうそれしかないよね。相手がどういう状況かなんて知ったことじゃない。俺が興味があるのは相手がどういうサッカーをしてくるか、そしてどんな弱点があるか、それだけだ。狙うは勝ち点3。今シーズンのフィナーレに向けたラストスパートはここで加速させるべきなんだよ。


で、磐田だけどずっと恐ろしく中途半端なサッカーを続けていた内山監督を、これまた中途半端な時期に切ってハンス・オフトを招聘。監督交代という荒療治は得てしていきなり現れるか、2〜3試合後に現れるものだけど、とりあえずまだその効果は効力を発揮しているとは言い難いだろう。ただ、オフトに変わってから4試合目のこの試合で効果が出てくることも考えられるので怖い部分もあるのだけどね。だから監督が変わったばかりのチームってのはホントイヤなんだよ。だからこの試合はありとあらゆる可能性、相手の奇策とか、メンバー変更とかを考える必要があるんだろうね。
今年の磐田が抱えているいくつかある問題で一番根が深いのは、やっぱり守備の問題だろう。磐田のシステムは内山時代もオフト時代も3-5-2。この3-5-2ってのは、よく言われることだけどサイドの戦いにおいて脆弱な要素を抱えたシステム。3バックの横にスペースが出来てしまうし、サイド専任の選手が1人しかいないので手薄になってしまうからだ。
ただその弱点を、例えばシャムスカは強固な3バック+2ボランチでスペースを徹底的に埋めることと、トップとトップ下の選手を前後に動かす事で、相手の中盤をサイドではなくセンターのフォローに回らせてサイドを有効に使おうとする戦術で3-5-2の利点を活かしたし、浦和は言うまでもなくあの堅実な守備組織をどっしり構築して、ポンテという希代のプレイメーカーをトップ下に置く事で3-5-2を成立させた・・・・という風にやりようによってはこのシステムもいいものだと思うんだよね。
ただ、磐田はあのNBOX時代の遺産なのか、非常にクラシックな3-5-2をやってくる。その為に、サイドで起点を作らるとキツくなるというサッカーをやっているのだ。と、ここで思い出すのは今年の前半戦@スワン(1-0で新潟勝利)での磐田の戦い方。あの試合でも磐田はまさにこの弱点を露呈していたけど、あの時と基本的には同じ問題を抱えていると考えていいだろう。となると、ウチもあの試合で見せたような攻撃を仕掛けるのが最も有効だという事だ。
それはつまりサイドに前線の選手=2トップとサイドハーフがガンガン展開しまくり、それに連動してサイドバックが上がりまくって相手のサイドに重圧を与え続けるという事。特にこの試合の2トップであろう貴章とアトムはサイドにダイアゴナルにうりゃーっと走る事に非常に長けた選手だし、神戸戦で見せたような松下のサイドのスペースの突き方の上手さもあるし、マルシオの今の好調さを考えれば彼がサイドの覇者になるのも期待していいだろう。
そもそも、淳さんは4連敗という負の流れを断ち切るための突破口を「サイドへの展開」に見出したのだ。それをここで発揮するしかないよね。神戸戦で奏功したあの形だよ。
で、もう一つの狙いは、その結果3バックが拡張されて乖離してくる3バックとボランチの間スペース。磐田が苦しんでいる主因と言ってもいいのは、このボランチの位置の人手不足だろう。去年はここをマルキーニョス・パラナファブリシオエンリケ、菊地で構成していたのに、それが一人もいなくなったらそりゃきついよね。で、ここに急遽ロドリゴを補強したものの、救世主と呼べるほどの活躍には至っていないと言うのが正直なところだろう。
なので、とにかくここにどれだけ侵入してそこでボールを動かす事が出来るかだろう。となると千葉ちゃんと勲のボランチ2枚が、どれだけこのエリアへの侵入のトライを見せる事が出来るかが重要になる。柏戦なんかは顕著だったけど、やっぱり前線の4人と両サイドバックが攻撃の中心となる新潟のサッカーにとって、それに1枚絡んでくるボランチがいるか否かって凄く大きいんだよね。だから、2人には是非とも積極的に行って欲しいと思う。恐れる事なんか何もないよ。


で、磐田の攻撃はそういう状況になっていることもあって駒野と村井という中々強烈な両サイドが有効活用できないこともあり、攻撃が前田とジウシーニョの2トップへのロングボールに依存していると言う形が目立つ。こうなると新潟らしい前線からのプレスが掛かりにくいという危険性があるし、前田は自分の間合いになればほぼ競り勝てる強さがあるし、ジウシーニョはそういうこぼれ玉を狙うのは上手い。
なのでセンターバックはこの2人をまず見ること。そしてそのこぼれ玉をトップ下に入るだろうカレンに取られないようにしっかりボランチがセカンドボールを拾う事。これを徹底しなくてはならないと思う。そしてそれが出来れば勝ち点3は見えてくるはずだ。


という訳でこの試合に欲しいのはとにかく勝ち点3。それ以外にはない。何度も言ってるけど、今年は超混戦。つまりラストスパートに成功すればそれまでの紆余曲折なんて関係なくひょいっと上に行く事が出来るのだ。結局シーズンの結果なんて最後にどうなってるかって事でしか評価できないんだから、今踏ん張るしかないんだよね。今頑張れば、笑って今シーズンを終える事が出来るんだから。
さあ、磐田倒してもっと上行くぞおらああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!