【プレビュー】08年第30節 浦和戦@スワン
よし、それじゃあまずはスラムダンクの24巻を手に取ってみよう。もちろん全人類必携なんだから持ってるよね?先生持ってない子は容赦なく置いてくよ!
そしたら90ページあたりから読んでみよう。うむ、なーんかきな臭いね。これをあちらさんに例えてみると
とぅりお「どないしたんや!浦和ディフェンス!つまらんけど守備だけは堅いのが浦和のサッカーとちゃうんか!」
あべ「なんやと?」
げると「や、やめろとぅりお!」
とぅりお「見てみい、ここ5試合で10失点やで!3敗2分やで!ACL終わってもーたんやで!リーグは首位と6差の5位やで!サポに色々言われて泣いてもーたやがな!」
つつみ「(・・・・守備の責任はお前にもあるんじゃ(ボソ・・・てかワシ左サイドとかもうやりとーないわ・・・てかあべちゃんとのポジションチェンジとか訳分からんわ・・・ゲルト頼むでしかし・・・・)」
ながい「お前はなんやねんたかはらとエジ!(ドン!」
ほそがい・うめさき「ながいさん!」
ながい「かつてのJリーグ得点王、ブンデスリーガ2桁得点が、26試合6得点やと?!新潟時代に62点獲ったFWが10得点やと?!・・・あれ?これはこんなもんか・・・いや!足りへん!全然足りへん!てか俺が右サイド起用とかもうありえへんわ!何で俺使わへんねん!」
エジ「(あー北浦和店でラーメン富士丸食いてぇ・・・要町も旨いけどやっぱホームの浦和だわー)」
げると「やめろながい!たかはら!チームの柱のお前たちが仲間割れしたらこのチームはどうなるんだ!」
ながい「すっこんどれやおっさん」
げると「何?」
ながい「お前に言われたないんじゃ黙っとれ!てかずーっと言いたかった。マジ無理」
プチ・・・・ベンチ外!!
げると「お前ら!俺の2倍以上の頭髪のお前らのその態度は何だ!いや、そういうことじゃない!攻撃に関して口を出すなんて許さん!」
ながい「血迷ったんかコラ!シーズン途中やで!」
げると「俺はどうせクビだ!1年で結果を出せと言われてる。オジェック前監督が越えられなかったリーグ優勝の壁を破れとな!だがもう数試合で期限切れだ!なんせACL落としたしな!負けた時点でオレはクビだ!オジェック先生のように!ってかどうせ今シーズン限りだけど、もう開き直って来シーズンの展望とか語らせてもらう!それにオレは2年契約だからな!」
ながい「いや、だめだろそれは」
なかむらしゅうぞう「ウチのチームはボロボロやんけ・・・・知らんかった・・・・」
って感じ。
ってかエジはACLガンバ戦に向けて頭をつるつるに剃ったんだよね。新潟時代から重要な試合前には必ず頭をつるつるにしてたエジの行動からも分かるように、浦和のこの試合に掛けてた部分は大きかったんだろう。だからこそ、それを落としたのは凄く大きい出来事になってしまったんだろうね。
ただね、ここからが重要。その後に安西先生がとてもありがたいことを仰っています。
「こっちに注目。むこうはむこうだ」
前節のジェフ戦であれだけ内容の濃い試合が出来たのは、相手を過大評価も過小評価もせず、ただひたすら相手のサッカーを実直に分析し、その中から自分達らしいサッカーを表現するにはどうすればよいのか、という事だけに注力したからだ。ならばこの試合でもやるべきはそれだけだろう。
それにこの試合は間違いなく今シーズンで最も台所事情のしんどいゲームなのだ。マルシオが出場停止、大輔と松尾と松下(間に合って欲しいけど無理かなあ・・・)が怪我、フミヤと大野がサウジ遠征中。と言うことで2種登録以外でメンバーを数えていくとベンチにGKを2人座らせない限り18人埋まらない!!!wwまあ、なのでどうやらついに俺たちの秘密兵器、酒井高徳(そういや辞書登録してなかった。今日が辞書登録記念日!)がベンチ入りとの事。わっはっは!どうだこの選手層!薄さならゲルトさんにも負けてないぜ!
しかしそうは言っても、前節素晴らしい活躍を見せた「これまでは2番手だったコンビ」のヒロシと河原が開花しかけてるし、スタメンは松下→アトムの変更だけで何とか最小限のダメージに抑えられてるといったところならば、大きくサッカーを変える必要はないだろう。そう、やはりやるべきは「相手の分析」と「自分達のサッカーの表現」の2つなのだ。
で、この浦和戦で勝利を収めるために絶対に必要なのが、試合の流れを見極めるという事。キツイ時間帯にしっかり耐え忍び、いい時間帯にいかにして勝利のためのその1得点を奪うか。その試合の流れをしっかりとチーム全員が意識を高く戦わなくてはならない。
というのも、最近の浦和の試合で顕著なのが「時間帯によって出来・不出来が激しすぎる」ということ。例えば神戸戦・ACLガンバ戦の前半の攻勢と後半の圧倒的な劣勢。そのウソのような差。これまでの浦和は「悪い時間帯でも辛抱の時間と割り切ってドーンと構えて一発のチャンスを沈めて勝利する」事がべらぼうに上手いチームだったと思うのだけど、ここ数試合での「悪い時間帯」での我慢の出来なさは中々重症のようだ。これはやっぱりどうロジカルに説明しようとしても部外者じゃ分からない空気の悪さに起因するメンタルの部分も大きいんだろう。
また、もう一つの理由としてはエンゲルス監督の交代で混乱してしまう事が多々あるって事だろう。ACLガンバ戦で、左サイドの堤を田中達也に替えて攻撃的に行って、守備陣の位置転換を行った途端に致命的な失点を食らってしまったのはその典型だろう。
ただ、逆に浦和が攻勢になっている時の怖さは絶対に忘れてはならない。高原とエジのコンビは何だかんだ言われても要所ではその給料に見合うだけのプレーを見せてくるし、その二人に加えてポンテが絡んでくるトライアングルは嵌ればやっぱり恐ろしい。そしてACLでの先制点でもそうだけど、トゥーリオが上がって来た時のロングボール一発の危険度は相変わらず高い。というか相変わらず浦和の攻撃はそれが肝なのだ。
だからセンターバックとボランチの4枚で、相手のこの真ん中へのボールを集中して潰す事を怠ってはいけない。恐らくこの試合でもどこかの時間帯で浦和が牙を剥くシーンがあるだろう。その時間帯で絶対に失点しない事だ。その時間帯はリトリートしたって別に構わない。まずは割り切って守り、そこから新潟らしい前からのプレスをかける時間帯を虎視眈々と狙うって形で構わないと思う。
そして勝利のための得点をどう奪うか。これは神戸が素晴らしいモデルケースになると思う。あの試合で神戸がやってきたのは単純明快。浦和のボールの収まり所をしっかりと選手全員が頭に叩き込み、その奪うべき場所で奪ったボールを一気にカウンターにつなげる。それだけなのだ。
浦和の攻撃で顕著なパターンは、前線の3枚(2トップ+トップ下)に一気にボールを送ってキープさせるパターン、トゥーリオ等の高さに強みがある選手へのロングボール、そしてサイドアタッカー(平川や相馬)の個人技での突破、といった所だと思う。それを神戸の守備はコンパクトなゾーンを作る事でボールが収まるであろう選手にプレスを掛け、サイドアタッカーがボールを受けて抜け出すスペースを潰し、相手からボールを奪い取るというタスクを90分完遂した。
その結果、奪ってからの速攻が嵌りまくった。自分達のやるべきサッカーが高いレベルでチーム全体に浸透していた神戸と、意識のズレが目立った浦和の差がそのまま結果に出たゲームだったと思う。
となると新潟が目指すのはやはりこれと同様だろう。ご存知の通り、神戸のサッカーは新潟と非常に共通点が多い(だから毎回ミラーゲームになるんだけど)。やはり基本はコンパクトにラインを保って前線からの高い守備意識で奪ってからの速攻。これである。
で、それってつまり前節のジェフ戦と同じなんだよね。最近の浦和の組織は攻守の切り替え時にサイド空けてしまうと言う欠陥がある。そう、ジェフと同じく。となるとやはりこの試合でも重要になるのは、守備から攻撃にが切り替わった瞬間のサイドハーフの動き出しとそれに呼応する後部からのパスだろう。前節素晴らしいプレーを見せた「サイドハーフ」河原和寿と、これまた素晴らしいプレーだったわんちゃんに替わって入ることが予想される田中亜土夢の両翼こそが、この試合を左右する事になると思う。彼らがどれだけ運動量豊富に動き周り、守備のタスクをしっかりとこなし、そして相手にとって嫌なスペースに飛び出して苦しめる事が出来るか。そのプレーの質が高ければ高いほど、この試合の勝利に近付くはずだ。
思えば去年の浦和戦。89分から2点のビハインドを追いついて見せたあの試合でゴールを決めたのがこの二人だった。なんて示唆的な出来事。これはサッカーの神様のお膳立てだろ。どうも完璧に殻を破れずにいる二人が覚醒する絶好の試合だろ?なあ!河原とアトム!!
と言うことで色々な雑音がブンブンと飛び交う中でのすごく難しいゲームになると思う。相手の状況、こっちのベンチのヤバさwwとか含めて普通の試合にならないのではないかと思う。
だからこそ、自分達がどういうサッカーをやるかって事をしっかり表現する事、自分達の芯の部分をブレずにピッチに突き立てる事が重要な試合だと思う。これまで積み上げてきたサッカーをやって、勝利する。もうこの試合はそれだけだよ。さあ、浦和倒してもっと上行くぞおっらあああああああ!!!!!!!!!!!!