【プレビュー】08年第31節 鹿島戦@鹿スタ

今年のJリーグはおかしい!!絶対異常だ。ていうかありえない。この時期に勝ち点37でヘラヘラ笑ってられないなんて起こりうるはずはない。・・・とコンピューターシティの替え歌も歌いたくなるわ!ちょっと前のJリーグのコピーが「amazing J」だったけど、今年は間違いなく「chaotic J」だろう。
これは上位のチームがぽろぽろリーグの底に沈んでるチームに勝ち点与えまくってるのが最大の要因だろうね。そりゃ名古屋も10数連敗してきた(15とかだっけ?)鹿島スタジアムで今年初めて勝つわな。そう、それに比べれば鹿島スタジアムで1分3敗なんて屁みたいな数字だよな。今年のJリーグはカオティックJなのだ。相性なんて糞食らえである。この試合でも目指すべきは勝ち点3。それだけだ。



さて、今の鹿島はちょっぴり調子を落とし気味な感はある。FC東京に負けて、国士舘大学にはPK戦まで持ち込まれてしまった。ただ、鹿島の持ち前のクオリティを考えれば、その若干の調子の落ち込みはないものとして戦うべきだろう。というのも、今年のチームは色んなハンデを跳ね除けて強くなってきたチームだからだ。
大黒柱の小笠原の離脱は大きな影響を及ぼすものと思われたけど、結局その代わりに入った中後はすんなりとそれを埋めてしまったし、田代の不調も興梠という才能が完全に花開く事で全く問題なくなってしまった。この辺がカオティックなリーグにあって首位に立つチームの実力って所だろう。


で、今年の鹿島は基本的に去年からのサッカーを踏襲していると言っていいだろう。それはつまり、なんでもできるじゃねーかこの野郎!っていうサッカーww
まず何と言っても気をつけるべきはマルキーニョス。彼はまさに「どんなこともできる」鹿島を象徴するようなプレーを見せている。その中でも特に多いパターンがPA内に送り込まれたボールに対し、センターバックサイドバックの隙間だとか、センターバックボランチの隙間だとか、そういうスペースに上手く入り込んで、もしくはそこに上手くトラップしてどかーん!!ってパターン。
特に(これはマルキだけじゃなくて鹿島の攻撃の特徴でもあるんだけど)センターバックボランチの間にスルスル入ってくるのがホントに巧妙。なので、新潟としてはセンターバックボランチの間隔をずるずる間延びされるのだけは絶対に避けなくてはならない。それが出来なければこの試合での勝ち点獲得は困難を極めるだろう。
それとセットプレー。鹿島のセットプレーといえば小笠原に煮え湯を飲まされてきた記憶があるけど、彼に代わって出場している中後のセットプレーも相当嫌な所に蹴ってくる。特にGKが出るかDFがクリアするかって言う微妙な所に蹴ってくるのが実に上手い。なので、北野はとにかく出る/出ないの判断をしっかりして欲しいと思う。頼むぜ。
そして何と言っても鹿島といえばサイドバックが絡むサイド攻撃だ。とにかくアグレッシヴにサイドバックが上がってくるこの形はもはや鹿島の伝統芸と言ってもいいだろう。


しかああああし!!!そのサイド攻撃こそが、新潟が狙うべき鹿島の弱点でもある。
これは3-2で負けたFC東京戦でも国士館戦でも顕著だったのだけど、最近の鹿島の守備における最大の問題点はサイドバックの周辺の守備の軽さにある。具体的にはサイドハーフサイドバックの間、ボランチサイドバックの間、センターバックサイドバックの間、そしてサイドバックの裏。この4箇所である。特にサイドバックが攻撃にいった所でボールを奪われたその後数秒の対応のまずさ。
んで、これはもうずっと最近言ってるけど、後半戦の新潟が攻撃面でとにかくブラッシュアップに勤しんでるのが、そして勤しむ「べき」なのって、この「カウンターからのサイド攻撃」なんだよね。奪ってすぐに、どこにスペースがあって、どこに飛び込めばチャンスになるかを見極めるプレーの質の高さこそがキモの攻撃。つまり鹿島にとって最も嫌な攻撃を標榜してるのが今の新潟だって言えるんだよ。
だから後はその精度。その回数。そして何と言っても、それを1点に繋げる事のできるサイド攻撃を完結させる中で待つ選手の動き。この3つをどれだけ90分間徹底的に表現できるか。とにかく少なくとも1点を絶対にもぎ取らなければならない。その為にどう考え、どう動くか。あああああてっか点獲ろうぜ点!!!点獲るしかねーんだって!!!



恐らく、このゲームはどちらが先制点を取るかがとんでもなく大きなウェイトを占めると思う。新潟の貧打がモノを言う「今年先制されたら1試合も勝ってない」というデータがあるという意味でも、鹿島が最近抱えてる嫌な流れを断ち切るキッカケになりうるプレーであるということでも、先制点は恐ろしく大切だ。
その為には、まず守備陣が全力で踏ん張る事。今年の新潟はチーム全体が守備の意識を研ぎ澄ました時にべらぼうな強さを発揮するチームなのだ。だって13試合で1敗しかしてなかった時期って守備がめちゃくちゃ集中力高かったじゃん。あれだよ。多分今年のチームは史上最も守備を頑張らないとダメなチームだ。なんせリーグワーストの得点力だからな!
そしてそのしっかりした守備があって初めて、奪ってからの素早いサイドアタックが繰り出せるという事を忘れない事だ。それさえ忘れなければ、それをしっかり遂行できれば、このチームはそんなにヤワに負けるようなチームじゃない。



混沌とした状況で生き残るチームってどんなだと思う?俺は確固たる芯を持って、ブレずにそれを表現する事に腐心できるチームだと思うんだよね。で、それって間違いなくチームだけじゃなくて、サポーター含めた周りの状況もそうだと思うんだよ。今の新潟がやるべきは、残り4試合で手に入れられる最大の勝ち点12のうちどれだけ採れるかってのを考える、それだけだと思うんだよね。目の前の敵を知り、ただひたすらそいつをぶっ倒す事を考える。それしかねーじゃん。なんやかんや言ってる暇なんてないよ。勝ちに行くよ。
うっしゃあああああああんじゃ鹿島倒して上行くぞおっらああああああああああああ!!!