U-17なでしこ 準々決勝敗退

ああああああああああああちっくしょおおおおおおおお!!!
うーむ、ここで終わってしまったか。ここで終わっていいチームじゃなかったよなあ。あああ畜生悔しい。
ただ、この試合で一つだけ分かったのは、女子サッカーの潮流をフィジカルを前面に押し出すサッカーから、日本のようなパスワークを主体としたサッカーに変えていくには、もっと自分達のサッカーを表現するための術を知ってなくちゃいけないって事だよね。
今日のイングランドは特に嶋田と亀岡のボランチ、それとDFラインに対して、フィジカルを押し出してプレスに来る事だけを120分間やってきたじゃん。ああいうフィジカル勝負に持ち込んでくる相手に対して、どうやっていなすかって事をこのチームは余りに知らな過ぎたと思う。
だって予選リーグで日本のサッカーが躍動してた時って、ショートパスに加えて左右に振り分けるロングボールと裏へと抜ける1発のパスをアクセントにして戦ってたじゃん。あれをもっとやるべきだったと思う。センターを細かいパスワークで抜けていくプレーに自信を持ってるのは分かるし、その積極的で自信に満ちたトライは素晴らしいと思う。
ただ、イングランドはそこを何より一番の狙いとして戦ってきた。そこで踏ん張って人数かけてボールロストさせて、一気に縦に走らせるプレーをずっとやってたじゃん。あれにアジャストしなくちゃ勝てないよ。
先制ゴールはサイドに振った結果出来たギャップを突いたゴール、2点目はプレスを掻い潜る縦へのロングボールからのゴール。結局得点はそうやって相手が守備の狙いとしてたセンターを抜けるボールで奪ったモノだったんだよね。それにこの若い選手たちが気付けるか。これを反省としなくちゃだめだよ。


結局、イングランドの後半ロスタイムの特大のラッキーパンチが無かったら、間違いなく日本が勝ってた試合だったと思う。ただ、それがサッカー。厳しい状況を打開する工夫を怠っても勝てるのもサッカーだけど、怠ったら負けることもあるのもサッカー。まだまだサッカー人生は始まったばかり。これを糧にして頑張ってね。そしてあくまで目指すは、どのカテゴリーでも世界一だよ。日本女子サッカーはもうそこを目指すべきチームだよ。



しかしそれにしても、改めて思うのは岩渕真奈の凄さ。この選手は日本サッカーの顔どころか、女子サッカーそのものの顔になる事だって可能だと思う。本当に凄かった。これはこういう窮屈でしんどい試合展開だったってのもあるんだろうね。丁度5-0で負けたサンドゥニでのフランス代表対日本代表で、あの劣悪なピッチだからこそ中田英寿の才能が浮き彫りになったってのに近いな。
狭い曲面で戦わなくてはならないシーンが頻発したこのゲームにあって、彼女のテクニックやボールの受け方、スピード、プレーエリアの的確さは実に輝いていた。すげー。すげーよ。もう代表でも一気に飛び級させるに値する才能だね。またファンになってしまった。



あーそれにしても悔しい。ダメだ、色々書いたら落ち着くかと思ったけど、やっぱりこの悔しさが収まらない。こうなったらU-20に期待だな。
うー、この勢いで鹿島戦のレビュー書けるかなあ。ダメかな。寝落ちしちゃうかもw