オタマジャクシが空から降ってくるって話を聞いて

ポール・トーマス・アンダーソンの「マグノリア」を思い出した人も多いであろう。あ、一応これ「マグノリア」のネタバレになるよ。それは断っておくよ。

俺あの映画大好きなんですよ。ていうかPTAは天才。ぶっちゃけ「マグノリア」と「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」しか観たことないんだけどw、でも両方とも超傑作なんだから、やっぱ天才なんだろうww


俺、あの作品を観たのって大学生になったばかりの2000年で、なぜかそのタイミングで高校の頃に未消化なままだったエヴァンゲリオンの「他人との関わり合い」に関するアティテュードの捉え方に対する考察ってのがなぜか再燃、というか突然また燻り出した時期だったんだよね。


つまり、物凄く病んでた頃ww


で、その頃ってアホみたいに映画観てた時期で、その中で一見関係ない登場人物がオムニバス的に描かれる類の映画に凄く惹かれてたんだよね。その「エヴァの他人との関わり合い」って要素のヒントになるんじゃないだろうか、っていうのもあって。「ハピネス」とか「パルプ・フィクション」とかね。



例えば「ハピネス」なら「変態的な性癖」っていう他人と他人を貫く軸があったし、「パルプ・フィクション」はそういった意味では貫く軸はシンプルで(良い意味で希薄で)ある代わりに、タランティーノの殺人的な脚本の上手さっていう抗いようのない魅力があった。

あとエヴァではその他人と他人を貫くモノは、ATフィールドの融解と人類補完計画っていう、庵野が無理やり風呂敷を畳むためのファンクションとして用意した、不細工で歪で衒学的だけど、どうしても消化しなくてはならなくなってしまったでっかい課題だったんだよね。



で、マグノリア。これ3時間以上っていう恐ろしく長い話なんだけど、その間ずっと「この作品における他人と他人を貫く軸ってなんだろう」ってワクワクしながら見てたんだよね。そしたら、その軸がまさかの「空から降ってくるカエル」だった時は心の底から感動したw
だって、あれ「同じ空の下見上げる満月」とかそういうベタなクリシェでも、雪でも雨でも成立する所で、「カエル」だもの。
パラレルな関係だったり、シリアルな関係だったり、ただ単純に局所的に起こってる事象のランダムな羅列だったり、捉え方は色々のエピソードだけど、それを全部カエルを降らして埋め尽くしてしまうという発想。それが何かのきっかけになったのか、は描かれていないので分からない。でも、カエルが降ってくるような現実世界では、何だって起きうるんだよね。
そう、物事はシンプルだ。起きるかもしれないし、起きないかもしれない。人生を揺るがすドラマチックな出会いが3日後にあるかもしれないし、一生ないかもしれない。結局そういうものでしょ?って事をクールに、かつ優しく教えてくれる。ウディ・アレンが「マッチポイント」で「テニスでネットの真上にボールが跳ねたとき、こっちに落ちるかあっちに落ちるか、なんて人の技量で左右できるものじゃない。結局、運でしょ?人生もそれと同じでしょ?」って事を、あのリングひとつで表現したのを思い出す。


ああ、今度観直してみようかな。



で、何が言いたいたって言うと、庵野が畳み切れなかったその課題の解決編がもうすぐじゃねーか!!って事なんだけどねww
それにあたって、このコラボレーションすっげー気になる。
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やべー、超欲しいwww俺はこの二つのどっちかだな。
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S-DATのかっちょいいよねぇ。いいわーこれ。



あと今「おたまじゃくし」でつべを検索してみたらこんなのが


かわいいなあ。本当にかわいい。ああ、なんて可愛いんだろう。この人独身だぜ。イエス!!思わずガッツポーズしちゃうよね。こんなに可愛い人が独身なんだぜ。俺、最近「いい女から結婚していく」「ラモーンズが好きな女は男の影響だ。ラモーンズが好きって言いだした時点で80%の諦観を持て。残り20%の可能性はオマエ次第」っていうのが金言になって来てるんだけど、「こんないい女でも独身さ」っていうロマンチシズムに今は身を委ねたい。そんな感じ。