残念でなりません 「白い春」最終回

俺が思うに、作品を作る際に最もやっちゃいけないのって、それまでに作ってきた作品のリズムを、終結させる時だけテンポアップしちゃうことだと思うんだよね。例えば「結婚できない男」が本当に最高だったのは、それまで作ってきたリズムと伏線を、誇張も縮小もせずに、同じ歩調のまま、ただし凄く巧妙にラストに繋げていったからだと思うんだよね。よりによってその禁忌とすべき事を、この大好きなドラマがやっちゃったのが物凄く残念。これまで時速6キロくらいでジョギングしてたのに、最後だけ時速15キロの全力疾走だったじゃん。あれはないわ。
今から考えれば、ラストありきでツダカンジの伏線を入れていたわけだし、脚本として破綻した所はなかった。だけど、それまで積み上げていたこの作品のリズムとか魅力を最後にまとめるために使う伏線がこれ??って疑問はぬぐい去れないなあ。

ああ、残念だ。本当に残念だ。最後の脚本以外全てが極上のドラマだっただけに、本当に残念。ラスト15分までは最高に面白かったのになあ。



とまあ、極力ネタバレしないように書いてみましたよ。大橋のぞみちゃんのご両親、僕にのぞみちゃんを養子として下さい。全力で育てます。