血のりと風船

Embryonic

Embryonic

いいねこれ。フレーミング・リップスクラウトロック解釈。これ聴いて真っ先に思い出したのは、シルヴァー・アップルズとかカンとかノイとか。「If」とかノイのビートレスな曲の風情。あとは痰が絡んでれば完璧w
このバンドってさ、普通にいい曲やるとポップさが過剰になる傾向があると思うんだよね。「ソフト・ブレティン」が歴史的名盤としての強度を湛えているのは、その持前のポップさと同時に、変拍子の連発という複雑なサウンドプロダクションがあったからだと思うんだ。結局、このバンドで最も優れてるのはリズムセンスの豊潤さだと個人的に思ってて、デイヴ・フリッドマンをずっとプロデューサーに起用してるのも凄く正しい選択だろう。
それが今作でのクラウトロック的なアプローチで良く活きてる。いいよこれ!「ソフト・ブレティン」以降はあんまり好きになれなかった俺だけど、これはすごく好きだ。
ああ、俺も血のりを頭にぶっかけたい