「ジャン・ブリカールの道程」「JLG/自画像」

  • 100 ジャン・ブリカールの道程

俺様採点:1
爆音で。俺は映画を観に行ったのであって、自意識の垂れ流しを観に行ったわけではない。
その成り立ち自体が価値になるんだとしたら、それは全くフェアじゃない。

  • 101 JLG/自画像

俺様採点:4
爆音で。これも自意識の大洪水。だけどそこには映画的意匠を確固たる形として成立させるメタ視点がちゃんと存在している。だから画も言葉も、ものすごく強靭だ。正直感動した。とても面白かった。
特に劇中の「自分が寒いといった時点で、それは自分のものじゃなくて皆のものになる。普遍性を持つ」っていうライン。あれこそゴダールの創作を端的に現す言葉だよね。自意識の大洪水をギリギリで塞き止める、他者の存在を浮かび上がらせるメタ。「勝手にしやがれ」って言いながら「で、勝手にすると、君たちはそう思ったりするんだよね?(チラ」みたいな。
別に俺は熱心なゴダールファンでもなければ、真剣に考察したこともないけど、何となくこの作品でゴダールに関して色々な事が腑に落ちた気がする。ちょっとだけね。