「侍」「ブリキの太鼓」

  • 145 侍

俺様採点:5
岡本喜八作品。正直中盤がちょいダレるけど、後半色んな謎が判明してきてからの怒涛の展開は凄まじい。そして最後の乱闘の素晴らしさ。特に最後の最後の三船敏郎のあの叫び!!!!ぞっわーっと鳥肌が立つ。
しかし伊藤雄之助の何かを企んでる悪役顔が素晴らしすぎるね。

俺様採点:4
3歳の時に「大人は汚い」と悟って成長を自ら止め、大人になることを拒んだのに、どうしても迎える事になる性の目覚め。初恋の相手の裸と正面から向き合うシーンで、彼が彼女の陰部にぐーっと顔を押しあてる。最初は冗談半分で取り合ってた彼女だけど、「いいかげんにして!!」と3歳の「オトナ」を突き飛ばす。吹き飛ばされた彼は泣きだすのだけど、彼女はその彼を優しく抱き起して、彼の口の中から自分の陰毛を取り出してあげて、涙を拭いながら「悪い子ね。まだ子供なのに」。そして抱擁。

もーこのシーンで撃沈。口から毛を取り除くって言う演出ひとつで、この映画のセンスの鋭敏さが良く分かる。凄いね。


全体的にクストリッツァっぽさを感じたな。多分クストリッツァはこの映画からどこかしら影響を受けてると思う。これにドリフ成分を足すとクストリッツァになるね。