「プリンセス トヨトミ」「瞼の母」「みな殺しの霊歌」

  • 84 プリンセス トヨトミ

俺様採点:2
ひどくつまらなかった。大阪だからって「いかにも大阪っぽいもの」を何度も映すそのセンス(エレベーターのおばちゃんは、重要な部分を隠蔽するアイテムだからいいんだけど)。無意味なカット割りとエフェクト。都合のいい偶然と偶然で繋ぎ合わせた話を、グチャグチャ放り込んで、肝心の親子の関係の所がボケちゃう本と演出。そして無意味に冗長なラスト20分近く。つまんねー。
そもそも、あんだけ構成する人数がいるなら、年間5億円くらいてめーらで捻出しろよ!!そもそも5億円切られて潰れるってどんだけ脆弱なんだよ。大阪の機能が停止するくらいの人数なんだろ?そのくらいの人数の国家が5億円くらいでぶっ倒れるなよ。どこの村だよ。てか鬼の癖に個人的な贖罪で5億円垂れ流させんなよ。あとミキプルーンよ、民衆が発砲するリスクくらい計算しとけよ大統領なら!!ホント穴ばっか。



ただ、アヤセストとしては、綾瀬はるかさんにあのシャツを着せて、おっぱいを揺らしながら走らせたのは称賛せざるを得ない。しかもその瞬間、スローになんのね。揺れが。奇跡だね、あれは。ナイス!!!
でも、コメディリリーフを綾瀬さんに任せて、ガッツリ滑らせるのは許せん。あと玉木宏カメオ出演はどうせ「鹿男あおによし」ファンへのサービスなんだろうなあ、とかそういうのも気持ち悪い。
という事で、この映画嫌いです。

俺様採点:3
長回しじゃなくていい長回しの連発でリズムが悪くなってる気がする。湿っぽい話を長く回すもんだから、じめーっとしてしまってる印象。


  • 86 みな殺しの霊歌

俺様採点:4
オープニングからドアップ連発で作り上げる構図の強さ。そして暗闇の今と、真っ白な回想シーンの対比の妙。素晴らしい。画の作りだけで説得力いっぱい。
そして事件の真相が分かれば分かるほど浮かび上がってくる、狂気と悪意が本当は理由なんて必要としていないのだという、背中が寒くなるような事実。ぶるっと来るね。名作。