「狂った野獣」「THIS IS IT」「奇跡」「ゼイリブ」

俺様採点:4
爆音で。前半〜中盤の似たようなシチュエーションと川谷拓三の上滑りっぷりにちょっとウンザリしてきた後の、渡瀬恒彦オーバードライブ!!そしてとりあえずどっかんどっかんぶっ壊れる車両、高架橋からの完全に目測を誤ったジャンプ、「オトナ帝国」の元ネタであろうバスからの放尿、無意味に泳ぎ出すラストシーン。最高。
しかし渡瀬恒彦は「恐竜・怪鳥の伝説」とかでもそうだけど、完全に目がやばい人だなあ。そら喧嘩最強伝説も生まれるわ。

俺様採点:4
爆音で。「Wanna Be Startin' Somethin'」の一発目のベースを聴いた時点で、爆音で観てよかったと思えたね。俺が観た日はマイケルの命日だったそうな。改めて合掌。

  • 103 奇跡

俺様採点:5
マイマイ新子と千年の魔法」を観て、なぜあんなに心の底からいろんなものが湧き上がって来るんだろう?っていう疑問に対する、明確な答えがこの映画にはあると思う。両作に共通してるのは、子供の生活を描いた作品ながら、そこからのノスタルジアを喚起させる事で心を揺さぶる映画ではないって事。これはあくまで現在進行で人が「生きる」って事を真摯に描いたから、心を揺さぶられるんだよね。
それを、谷川俊太郎の「生きる」をさらっと引用することで(その重要な引用を、主人公の仮病でぶった切るのが是枝監督らしいところ。そして信用できるところだと思う)ヒントを提示して、新幹線がすれ違うハイライトシーンの、あの感動的な子供の視点からの短いカットの連打に繋げて行くんだよね。
つまり、「いま生きているということ」は、水に浮かぶ水着だったり、初恋の先生が鳴らすベルの音だったり、ふたを開けた瞬間湯気を上げる親子丼だったり、そういう日々の風景そのものであるということなんだよな。奇跡なんて起こすものではなく、日常の風景の中で生きているうちに、日々を過ごすうちに、自然といつの間にか起きているってことなのだ。たまたま逃げ込んだ家が善人の老夫婦で、子供の一人がその夫婦の娘の小さい頃にそっくりだった、なんて、言うなれば「大きな奇跡」だけじゃなく、小さいところにも既に奇跡は起きていたんだ。だから前田兄は、あの場所で何も言わなかった。世界を選んだのは、彼が日常を過ごす中でもう既に答えを手に入れてしまっていたからだ。
だからこの映画が感動的なのは、その提示された事が、子供だけの話じゃないからなんだと思う。日常を生きるという事は誰もが行う事。その日常を生きる中に必ず何らかの萌芽があり、変化があるんだって事を、子供の視点から大人の側にも提示してくれているから、物凄く心を揺さぶられるんだと思う。



しかし弟め、あんな美少女二人とカジュアルに仲良くなりやがって・・・リア充め!!うらやましいぞ!!

俺様採点:3
「俺が無職で金がなくて社会の下層に属してるのは、ぜーんぶ誰かの陰謀だ!!クソッタレ!!政府転覆!!」なーんて妄想は大なり小なりみんなするじゃん。だけどそれを明確に宣言して、あまつさえそれを作品にしちゃおう、なんて事は普通やらないよね。だってそうしたら絶対自分が惨めになるから。うん、それを真正面切ってやった映画なんだよねw最高!!
それにしても噂に聞いてたあの無意味な10分近くのプロレスごっこ面白ぎます。「メガネかけろよ!」「いやだよ!!バックドロップ!!」「メガネかけろよー!!」「いやだよ!!!ブレーンバスター!!!」「はぁはぁはぁ・・・」「ゼーゼー・・・」「・・・・」「・・・・」「メガネかけろよ!」「いやだよ!!バックドロップ!!」まだやんのかよ!!!!www
だってこれが90分くらいの映画のうちで10分あるんだぜ?馬鹿だなー。