ZIP

最近朝はもっぱらZIP観てます。俺はずっとめざましテレビ派だったんですよ。それこそ番組スタートの頃からなので、俺のめざましテレビ歴は20年弱くらいあったわけです。特に大学の頃の昼夜逆転生活において、めざまし天気→めざましテレビのコンボは非常に強力なものがあり、ぐだぐだと5回くらい同じ内容のニュースのループを観て、そこから寝る、という非常にダメな日常を彩ってくれていたわけです。ちゃんとした生活を送るようになった社会人になってもめざましの優位性は変わらず、占いの時間の前くらいに起きて、毎日犬が出てきてわんわんやってるコーナーを観る前くらいに家を出る、というサイクルを送っていたんですね。
ただ中国に来てから、起きるタイミング等がズレてきた事や時差の関係もあって、なんとなくZIPを見ることが増えてきた途端、前から感じてためざましテレビへの不満がボロボロと出てきて、今やすっかりZIP派になってしまいました。思うに、両者の差を分けるのは「知性の有無」です。めざましテレビって、馬鹿なんですよ。幼稚なんですよ。ココ調とか本当にしょーもないんですよ。あと最近じゃんけんやってるじゃないですか。あれで「私はパーを出しましたので、チョキを出した人の勝ちですよー」とか毎回言うじゃないですか。馬鹿ですよね。あれはめざましテレビの馬鹿な部分が如実に現れたセリフだと思います。
それに比べ、ZIPには知性があります。関根麻里や枡アナといった恐らく本当にインテリなのであろう人たちがメインを張っているということだけでなく、企画がお茶の間におもねらないギリギリのラインを走ってると思います。スノッブになったらダメだけど、馬鹿を皆で矜持もなく共有するだけでもダメなんだよ、という製作者側の意志が感じられます。
そう、馬鹿の扱い方が上手いんですよね。例えばココ調の馬鹿は、無自覚に馬鹿を放出してるだけに見えるのに比べ、もこみちの馬鹿は「はい、ここからは馬鹿の時間です」としっかり線を引いて、馬鹿が必要以上に漏れないように梱包された形で馬鹿を届けてくれます。それがいいですね。
あとめざましに誘い笑いだけが命のしょーもなアニメあるじゃないですか。あれは知性を装った馬鹿の所業だと思います。意味があるように見せかける衒学的な武装をしてるだけで、中身はただの笑えない馬鹿です。一方ZIPのガッチャマンには知性があります。笑わせることの難しさをよく知ってる人たちが丁寧に作った馬鹿だと思います。
あとここからは男の勝手な言い分だと思いますが、ZIPの方のねーちゃんの方が好きです。選び放題という楽しみもありますし、麻生夏子さんは逸材だと思いますし、何よりお天気お姉さんの上野優花さんの、従来のお天気お姉さんのフォーマットをさらっと忘れさせてくれる薫風のような存在に心打たれています。皆藤愛子じゃ無理です。長野美郷も無理です。彼女たちは濃すぎるのです。その無理をさらっと効かせてくれるのが、上野優花さんです。好きです。

ところで俺は松尾由美子さんが日本のアナウンサーで一番好きなのだから、やじうまテレビを観ろよって気もしますが、ごめんなさい。やじうまは違うんです。今の俺の一番の願いは、松尾さんがフリーになってZIPに出ることです。


どうでもいい話でした。あ、でもめざましテレビの占いはわりと当たる気がします。実は気になってます。だけど最近その占いを見ることもなくなったので、その呪縛から開放されたというのもあるかもしれません。これからもZIP見ていきます。山口君が何かやらかしませんように。