グッド・ルーザー
波乱や新興勢力の台頭が少ない今大会にあって、最大の驚きは間違いなくコートジボワールだったよね。卓越した身体能力に、整備された組織。黒く美しい身のこなしとモダンフットボールの融合。素晴らしい。
そして今日のグループリーグ敗退が既に決まって迎えた、セルビア・モンテネグロ戦。2点リードされるものの、その後3点ぶち込むと言う試合内容のドラマ性もさることながら、何と言ってもコートジボワールの選手たちから漂う気概だよね。ワールドカップという世界で最も大きなイベントで主役として戦える喜び、自分のサッカー選手としてのキャリアの頂点の一つであろう舞台を全うしようとする心意気。まさにこういうチームをグッド・ルーザーと呼ぶんだろうね。
もし、アルゼンチンとオランダが同居したグループじゃなかったら。せめて、セルビアモンテネグロ戦が初戦であったら。
あと、この大会を最後にアンリ・ミシェル監督が退くそうだね。アフリカのチームって4年前と今のセネガルの例を挙げるまでもなく、持続的な強化がどうにも下手な国が多いよね。アンリ・ミシェルにあと4年監督を続けてもらって、2010年に恐ろしい巨象になったチームが大会を席巻する、みたいな姿を想像してたんだけどなあ。
ま、コートジボワールはアフリカの中では経済的にも裕福な国だし、この後アフリカのサッカーを象徴するような存在になっていくかもね。
んじゃ、4年後にまた会おう。勇敢なエレファンツ