ポルトガル、その堅守

14枚のカードに4人の退場者。そんなエキセントリックな展開になってしまった試合だったけど、「負けたらオシマイ」の瀬戸際に立たされたチームの緊張感がひしひし伝わるいい試合だったね。
この試合で特筆すべきはポルトガルの守備だよね。メキシコ戦でも見せたその組織はこの大荒れの試合でも最後までキッチリ成り立ってた。4枚のDFに2枚のボランチが互いの距離を上手く取りながら、それぞれのスペースを埋めていく守備。丁度スウェーデンがやってたのと同じ形なんだけど、ミゲウという強烈なサイドバックがいる分、ポルトガルの方が見てて楽しいね。まあ、フェルナンド・メイラだけは「あーあアンドラーデがいればなあ」とたまに思うけど。
それに加えて、その前の3人のMFが随所に守備へ参加するタイミングも完璧。特にデコはやっぱり本当に凄い。低調な試合に終始したアンゴラ戦から、多彩な攻めを披露したイラン戦への変身に観ても分かる通り、やっぱこの人がいるのといないのでは全く異なるな。次の試合は出場停止。イングランド戦をどう戦うかね。どーするーフェリポンー♪
しかしずっと攻撃の美しさが知られてきたポルトガルに「堅守」って冠を付けるのも不思議な感じ。やっぱサッカーは変わっていかないとね。変わったポルトガル。翻って最後までサイドバカのサッカーを変えなかったオランダ。その辺に差があったのかも。