パリジェンヌ曰く「6年も待たせやがって・・・・・」

メガネ君は3年待ったけど、パリジェンヌは6年も待ったんだね。フランス、完璧な試合。それもジダンの最後に相応しい大舞台の最も重要な場面で。98〜00のあのフランスがここに来て戻ってきた。
いやーしかしその見事な蘇生ぶりは凄いな。スペイン戦で突如思い出した、かつての憎たらしいほどに機能していた組織的守備とチームの連動性が、この試合では更に精度を増していた。4バックの堅実さは98年のそれを思い出させるし、マケレレビエラの二人はやっぱり世界最強クラス。
それにジダンは今日も煌びやかな姿を見せてくれた。ちょっとキザな事を言えば、「炎は消える前に大きく燃える」ってヤツだね。本当に偉大な選手だ。
そしてこの試合で目立ってたのはアンリの「いつものプレー」だったね。素晴らしい内容だったスペイン戦で唯一欠けていたそれが、この試合では散見できた。つまり、左サイドに開いてちょこちょこボールを持ちながらリズムを作り、サイドラインギリギリを突破して、中へ切れ込むというプレー。これが出てきたら、その後ろの選手たちもダイナミズムを増す。そんな好循環。
それに今日のゴールってジダンのアシストでアンリがゴールって形だったけど、今まで何年もやっててジダンのアシストでアンリが挙げたゴールって「0!」だったんでしょ?それがよりによって、ジダンの最後を間近に控えた、こんな未曾有のビッグゲームでついにお披露目。なんかもーまたスラダンネタで申し訳ないけど、山王戦の最後のアレみたいだな。フランス人にとってはもー堪んないだろーな。
いやーしかし、フランスは「試合を重ねるごとに良くなっていく枠」になるって開幕前に予想したけど、ここまで劇的に良くなるなんて思ってもみなかった。つまんねーサッカーやってんじゃねーよ!とか俺の目は節穴だった、とか偉そうな事言って本当にすいませんでした。ていうかつまりそれって「俺ってば見る目あるぅ〜」って自慢じゃねえかww

えーあとブラジルについても語ってみる?クロアチアにグダグダの1-0。オーストラリアに何度となくゴールを脅かされるもののオージーの遅いDFに助けられてカウンターで2点とって勝利。日本で豚ちゃんロナウドのリハビリ(玉田のゴールのおまけつき)。ガーナにぼろっくそに支配されながら、最後のフィニッシュの甘さに助けられ、実用的なカウンターとオフサイド臭い追加点で勝利。
うん、こりゃこれ以上行くようなチームじゃねえな。DFは緩いし、重厚なプレスを掛けられるとあっけなく守備陣とカルテット・マジコ(苦笑)が分断されて何も出来なくなる。ガーナ戦から分かってた事だけど、ロナウジーニョを上げようが、ジュニーニョ・ペルナンブカーノを使おうが、結局戦術的な詰めが甘すぎるからどうしようもなかったね。それにフアンのビエラへのスライディングが一発赤じゃなくて良かったね。メディーナ・カンタレーホに感謝しないとね。


さて、最後に残ったのはドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスということになりました。この中に一つも「何となく上がって来ちゃった、テヘ」みたいなチームがいないのが非常に上品でいいね。ドイツは強烈な2トップと左サイドの質の高さ、イタリアは鬼のような強固な守備と効率的な攻撃、ポルトガルフィーゴクリスティアーノ・ロナウド&デコを中心とした機能的なオフェンス、フランスは強固な守備力とジダンのラストダンス。それぞれ戦える武器をしっかり持ったチームが上がってきたね。
あと4試合。もう4試合。次は4年後。もう全力で楽しむだけだね。あーたまんねー!!!