【レビュー】第17節 千葉戦＠フクダ電子アリーナ

ジェフユナイテッド千葉 1-2 アルビレックス新潟
いやーしかしさ、前も言ったけど俺うっちーヲタなんですよ。そんな俺にとって、昨日の試合がどれだけ最高だったかって事だよ。もーすんばらしいよね。そしていつもギリギリの試合になる千葉との接戦を制し、順位を3位（暫定。名古屋今日ガンバレ！）まで押し上げた。素晴らし過ぎるよ。
まず、この試合での最大のポイントはプレビューで言及したとおりサイドでの攻防だった。この攻防において序盤は明らかに新潟の劣勢だったと言えるだろうね。特にジェフがチームとして山岸にサイドを突破させると言うオプションを持っていたこともあり、何度となく新潟の左サイドは脅威に曝される。特に圧巻だったのは山岸が抜け出して、クロスが逆サイドの羽生に渡ったシーン。ここは新潟のDFがしっかり弾き出して事なきを得たけど、あのワイドな展開は見事の一言だし、前半の最大のピンチだったと思う。
ただ、これは後でも言及するけど、そんな展開の中でも今日のセンターライン＝千代反田、永田、千葉の3枚が本当に集中を切らさずに素晴らしいプレーを見せてくれた。特に今日は千葉ちゃんがいつもよりアンカー的にCBの前に固定した形で、殆ど3枚目のCBとしてプレーしていたのだけど、これが本当に奏功した。恐らく坂本がチラッと試合前に漏らしていた「何よりまずは彼らにスペースを与えない事が重要」という事を分かりきった上で、新潟がこの試合に向けて用意した形だったんだろう。改めて坂本將貴様、あんた頼りになるよ！！最高だよ！！
そしてそんな新潟の守備の構成がチームに落ち着きをもたらすと、その守備陣形の前の勲、リシャ、坂本が守備陣が守りきったボールを前線に繋いでいくと言うタスクを、本当に丁寧に実行していく。守備陣を含めたこの丁寧な繋ぎが、どちらに転ぶか分からない昨日のような接戦において、ちょっとだけ新潟の優位を作り出したと言えるだろうね。その辺が間違いなくチームの成長であり、伊達に3位まで駆け上がってない、って所かな。
それとこの試合の展開に絶妙なスパイスを加えてくれたのが永田。前述の通り千葉が3人目のCBのような形で最終ラインでの仕事を遂行してた事もあり、永田が千葉を追い越して駆け上がるシーンが結構あったのだけど、そこから繰り出されるエグいまでのフィードの正確性は凄かった。横浜FC戦でも何度も見せてくれてたけど、この試合はいよいよ殺傷能力を帯びてきた感じ。結局先制点は永田のフィードからだったしね。いやホント、昨日の永田さんはロナルド・クーマンかと思ったわｗｗ新潟のクーマン。いいねー格好イイじゃないｗｗ
後半になると、前半の最後に見せ始めたいつも通りの高い位置で奪ってからの速い展開がじわじわ繰り出せるようになった。特にそれがサイド、特に今年の最大の武器である右サイドからの展開で見せ始めて、そこから2得点を奪えた。それにしても内田のあのゴールですよ！！！あれは本人も言ってたけど間違いなく狙い澄ましたシュートだったんだろうね。この試合、立石のポジショニングが明らかにおかしいシーンが多くて（エジがハーフラインから狙ったりしてたよね）、うっちーも前半も一本狙っていたけど、その狡猾で冷静な判断がチームを勝利に導いたと言っていいだろうね。さすがだぜうっちー。んで、ゴール後のサポ煽り（*´Д｀*）それだけに留まらず最後の時間稼ぎの時のサポ煽り(*´Д｀)オマケに試合後ゴール裏に向かう最中でのサポ煽り(;´Д｀)ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ　　もー最高だわ！

後半通して、特に得点を奪ってからは間違いなくジェフのペースで進んだ試合だったと思う。彼らの最大の武器であるサイドからの展開を何度も繰り出し、新潟の守備を崩しにかかってきた。でもそんな猛攻に対してアクシデンタルな1点に留めたのは、さっきも言ったとおり千代反田、永田、千葉のセンター3枚の踏ん張りのおかげだろうね。184cm、183cm、183cmというスペック通りの高さを発揮して、巻や黒部といった千葉のターゲットに殆ど仕事をさせず、羽生や工藤が働くためのスペースを潰しまくってチャンスを作らせなかった。間違いなく、この試合の主役は彼等3人だったね。しかしこれは戦術面もそうだけど、やっぱり個の強さがあったからこそ遂行できた事だと思うし、そういう個を持った選手が揃った事に、改めて喜びを感じるよ。
それと北野のプレーも素晴らしかった。意表をついたクイックリスタートから生まれた斉藤のチャンスを止めたシーンがなければ、結果は逆になっていたと思う。それに何度となく放り込まれたクロス処理もDFと連携して完璧だったね。あまり語られることないけど、彼はハイボールの処理上手いんだよな。あとはキックと飛び出し。もっともっと伸びるぞ。がんばれ〜。
改めて、今日の試合はどっちに転んでもおかしくない試合だった。でもそんな試合で勝利を収めた。それには戦術の浸透とか、選手個人の力量のアップとか、色んな要素があるだろうけどとりあえず言えることは、俺たちはどうやら強いチームである、って事だ。慢心とか油断とかそんなのを離れた所で、自分達は強いとそろそろ認識していいんじゃなかろうか。安西先生なら多分今のチームにこう言うよ。「君たちは強い」って。
今の調子の良さがシーズンを通して発揮されるとは到底思わない。5月の様に凹む時期が必ずや来るだろう。ただ、明らかに今の新潟は強い。そういう強さを発揮できるチームなのは間違いない。だからこの好調時に、強いチームとは何たるかって事を、記憶に焼き付けておいて欲しい。その記憶が、必ずやいつか役に立つ時が来るはず。優勝するチームの脳みそには、そんな記憶がびっしり詰まっているに違いないと思うしね。

最後に、ジェフ絶対落ちないでくれ！やっぱフクアリは素晴らしいよ。それにジェフのような運動量をベースにガチでぶつかれるチームは一緒のディビジョンにいないと寂しいしね。まー選手の質とか、そういうのと離れた所でのゴタゴタが原因なのは明らかなので病巣は深いようにも思うけど、ジェフの選手のスペックを考えれば落ちるようなチームじゃない。だから頑張ってよ。いやまじで。