【プレビュー】第24節 千葉戦@スワン

地獄の6連戦もついにこの試合で終わり!!日程的には今年の最大の山場であるこの連戦。終われば2週間の中断、そしてミッドウィークの試合はもうない(だってナビスコはもうないし(´・ω・`)・・・・・)。この連戦を4勝2敗と言う好成績で乗り切れるか、3勝3敗というそれなりの成績で終えるか、3勝2敗1分というこれまたそれなりの成績で終えるか。うむ、どう見たって4勝2敗の方が見栄えがいい。狙うは勝利。これしかないよね。
で、最後の関門はジェフユナイテッド千葉。何と言ってもジェフは前節6-0という派手なスコアで大分を破っているという事で、チームの雰囲気も良く新潟に乗り込んでくるはずだ。ただ、その6-0の試合だけど全体を通してみれば、決して極端に調子が上向いてるわけではないというのが分かる。千葉ダービーのジェフは素晴らしかったと思う。イビチャ時代の人が動いたら、次にどう動くか、っていう意思がチームから感じられる試合をしていた。これを見て、ジェフがついに来るか?と思ったのだけど、大分戦ではそれほどそういった動きが見られなかった。
大分戦は、大分がリスクマネージメントを怠ったまま極端に前がかりになった事と、最後にモチベーションコントロールがぶっ壊れちゃったのが原因だったと個人的には思っている(シャムスカの一番優れた所はモチベーターとしての力量の高さだと思うけど、今はその影響力が及ばなくなってしまっているんだろう。もう3年目というマンネリもあるのかもね。余談だけど。)。あとは3-5-2同士のミラーゲームで、ミラーゲームにありがちな一つの切欠でどっちかが大崩れしちゃう危険性が大爆発したとも言えるだろうね。
ただ、事実として6点ぶち込んだという事でチームは士気は上がりまくっているだろうし、千葉ダービーのようなムービングしまくるサッカーができる様になってきたのも、事実。共に中2日というキツイ日程だけど、恐らく今年のフクアリでの試合の様に互いにオープンに攻めまくり、走りまくる試合になりそうな予感。
で、ジェフと対戦するときに気をつけなくてはならないのはやっぱりサイドアタック。もうこれに関しては前回の対戦(第17節)のプレビューと同じなんだけど、サイドバックサイドハーフの仕事がかなり重要になるのは間違いないだろうね。しかも前回は水野が出場停止だったので、右に山岸・左に羽生という構成だったけど、今回は水野がバッチリ出場するので右に水野・左に山岸というベストの構成になっている。つまり、今更いうまでもなく、水野と坂本のマッチアップがついに実現するわけだ。やべー楽しみ!フクアリの試合では若干空回り気味だった坂本だけど、今回は狡猾に勝手知った水野キュンを止められるか。
で、サイドアタックを極力抑えるのは当然なんだけど、最近の水野が見せる「抜け切れてない状態でのアーリークロス」はどうやっても飛んでくる。しかもえっげつない精度で。なので、前回の対戦同様センターの選手は最大限の集中を持ってプレーすることが求められるだろうね。どうやら満身創痍らしいCB二人だけど(そりゃそうだよな。この連戦じゃな)、ここが腕の見せ所。頼むよ!
あと新潟にとってラッキーなのはレイナウドの欠場。これまでボールの収まりどころとして、かつてのハースみたいな役割でジェフの中盤の動きを引き出していた彼がいないのは大きいだろうね。これにより巻の1トップ+羽生と工藤のトップ下になるのか、巻と新居の2トップ+羽生になるのか、それともその他なのか分からないけど、なんにせよセンターでの勝負に負けてはいけないだろうね。
それとジェフ対策であれば、前回の様にセンターバック+千葉のほぼ3バックみたいな形が有効かなとも思うけど、今回は羽生がセンターでうろちょろしてるので、勲がいつものトップ下潰しのアビリティを発揮するってのもアリだろう。それに、ジェフの守備において最大の構造的欠陥と言えるボランチ下村とDFラインの関係を狙って蹂躙するというタスクは、シルビーニョじゃなければ無理だろうしね。
というわけで、そのジェフの欠陥について。これも前回のプレビューで言及したけど、ジェフの守備において最大の弱点はマンマークを外された時の守備のもろさ。アンカーの役割としてDFラインの前に鎮座している下村も、守備時にはスペースを潰すというよりはマンマーク気味に付くことが多いのだけど、そこをワンタッチで抜けられたり、センターでボランチが攻めあがったりして局面で単純な数的優位を作られたりすると、ジェフのDFラインはいきなり脆弱な部分を見せる事が多い。千葉ダービーフランサのゴールや、大分が前半で作り出した最大のチャンスである梅崎のシュートシーンなんてまさにその典型。
なので、新潟としてはこれまで連携の精度を高めてきた、エジ・貴章・マルシオのトリオの連動性に期待したいし、それに坂本やシル絡んでくれば最高。あとはやっぱり2トップが3バックのサイドを狙う事。マンマークが基本のジェフのDFをサイドに引っ張れば、必然的に真ん中にスペースは出来る。そこを突くのはもう一枚のFWであり、サイドハーフであり、そして何よりボランチのシルだ。シルが攻撃で力を発揮できる展開になるかどうか。これがこの試合における最大の焦点かもしれないね。バロメーターと言うか。

と言うわけで日程のキツさでは今年最大の山場。ただ、これが終われば休みだワッショイ!だから底に残ってる最後の力まで搾り出して走ってくれ。キツイだろうけど、とにかく走ってくれ。走りあいに負けたら、このゲームに負ける事になる。そして貴章はオーストリアとスイスに行くための走りでもある。ついでに清水は静岡ダービー、鹿島は川崎との対戦って事を考えると、この試合の勝ち点3はムヒョヒョ(☆´艸`)♪な結果をもたらす事になるかもしれない。
そしてこの試合は坂本將貴Jリーグ出場200試合目の記念ゲームでもある。愛しの隊長を祝うのは勝利以外にはありえない。だから走って、走って、走れ!!このフレーズは連戦中は自重してたけど、もう最後だし使っちゃえ。走って、走って、走って、走って、走れ!!んでジェフ粉砕して上追っかけるぞおらあああああ!!!!!!!!