【プレビュー】第25節 柏レイソル戦@スワン
地獄の6連戦の成績は3勝3敗。まあ、何とか及第点という数字だろうね。しかし周りのチームはそれ以上の成績を収め、だんだんと肉薄しつつある。そして、9月はこの後鹿島アウェー→浦和アウェーという今年の文句なしのハイライトが待ってる。それだけに、1ポイント差まで追いついてきた今回の相手、柏レイソルをぶっ叩く事が求められるだろうね。
で、今回の相手の柏だけど、なんと言っても24試合でたったの19失点というとてつもない堅守を誇るチームだ(これはJリーグで一番の成績。特に日立台ではたったの4失点!)。そして中断開けの6連戦では4勝2分、失点2。そんな屈強なチームだ。
その守備の堅さは、南の好調、古賀の補強の大成功、山根&アルセウの相性のよさ、などなど個人としての活躍もあるのだけど、何といってもチームとして前線からハードワークしまくる姿勢と、チーム全体の組織力がそうさせてるのだと言えるだろうね。特に中盤でのプレッシングは強烈。柏の守備は何といってもここがキモ。前3枚の攻撃的なMFから相手を押し込み、それに連動して山根とアルセウのダブルボランチが本当に気の利いたフォローを見せる。そういった形で相手をどんどん窮屈な状況へ追い込み、苦し紛れの相手の攻撃をDFラインが最後に掃除をする、ってのが彼らの守備の真骨頂だといえるだろうね。
なので、新潟としては出来るだけピッチを広く使うことが何より重要。その為にはここ数試合で中々その真価を見せる事ができていない、新潟が誇る2トップ=矢野貴章・エジミウソンがどれだけ走ってスペースを作れるかに大きく掛かってくるだろう。清水戦や千葉戦で相手の術中に嵌ってスペースを潰されてしまったような形を避けるため、ワイドに広がるだけでなく、斜めの動きで相手のギャップを作らせること。こうやって柏が掛けなくてはならないプレスのポイントをとにかく広げる事だ。そうすればサイドアタック、2列目の飛び出しのためのスペースは自ずと生まれてくるはず。
で、攻撃といえば一つポイントなのは、内田が怪我した所をどうやって埋めるかって事だけど、どうやら右サイドバック=坂本、左サイドハーフ=勲という形になりそう。右の坂本とマルシオのコンビはある程度計算できるので心配はしてないけど、勲の左サイドハーフがどうなるか。今年の勲はサイドの美味しいスペースを使うプレーが上達したと感じるけど、そのプレーをスタートポジションがサイドハーフという状況で発揮できるか。ここが大きなポイントだろうね。サイドハーフには柏の大きな武器であるウイングとサイドバックの駆け上がりを、時にしっかり守備をし、時に攻撃力で押し込むっていう重要な役割を担っているし、勲には責任を持ってプレーしてもらいたい。
それとそのプレスを掻い潜るためのサイドチェンジと、そのギチギチに詰め込まれた中盤の頭上を一発で越えていくDFラインからのロングボールも、重要度を増す事になるだろうね。その辺は怪我から明けてそろそろ調子が上向いてきてもらわないと困るシルビーニョと、永田&千代反田に期待したい。
続いて柏の攻撃に目を向けると、その守備力に比べれば決して豊かとは言えない。ただし、彼らの武器である奪ってからの速攻は十分に気をつけなくてはならないだろうね。特にやっぱりフランサをどう抑えるかが最重要だろう。柏の攻撃の半分以上は彼にボールが入ることで始まるわけだから。今年の前半戦@柏の葉で柏の攻撃を殆どシャットアウトできたのは、1トップに入った李忠成を千代反田が完璧に押さえ込んだ所に起因してる。ここからも分かるように、柏の攻撃のキモはやっぱこの1トップの所。フランサは李忠成より遥に厄介な相手だけど、そこは何が何でも頑張ってもらわないとね。
今現在5位。ただし、上はどんどんその勢いを増して5位以下を引き離しつつあり、6位以下、特に柏とマリノスは凄まじい勢いでウチを追い上げてきてる。しかも文頭に記したとおり、この後は鹿島と浦和のアウェー連戦だ。だから、この柏戦は何が何でも勝つしかない。上に喰らいつくために、ホームで2連敗中という無様な姿から脱却するために、絶対に勝ち点3が必要な試合。そして代表として確実なステップをやっと踏み出せた貴章にとっても、その新化を止めることなく進んでいくために重要な試合だ。それが古巣相手なんて格好いいじゃないか。あと今年の目標=2桁得点のためには残り10試合で4ゴール決めなくちゃいけないって事も、しっかり頭に叩き込んでプレーしてくれよ。
んじゃ柏ぶっ叩いて上に喰らいつくぞおらあああああ!!!!