【プレビュー】08年第4節 鹿島戦@スワン

さー鹿島戦だ。間違いなく今のJリーグで最も強いチームだろう。そんなチームにこんなタイミングで当たるなんて不運にも程があるけどwwそれでも試合はやってくる。こちらはとにかく集中して最善を尽くすのみだ。そして何より、この試合はホームで行われる。ホームである以上、目指すべきは勝利以外に他ならないよ。
・・・・と凄んだものの、さて今の鹿島の対策は?と考えてみるといっぱいありすぎてエライ事になってるw中盤の本山、野沢、小笠原、青木はそれぞれ武器を持っている厄介な選手たちだし、サイドバックの攻撃参加も脅威の一言。だが、なんと言っても今鹿島と対峙する時に最優先でケアしなくちゃいけないのはマルキーニョスだろう。
今のマルキーニョスは間違いなくJリーグで最も厄介なアタッカーだと思う。元々のキープのセンスや運動量に合わせて、今年は冷徹なまでのスコアラーとしての側面を前面に出してる。先日のACLでは日本に来てから初のハットトリックかまし、今年はリーグ戦3試合で4得点。彼が怖いのは90分間サボる事がないって所。動きまくってボールを受け、かつ常にラインの裏をぶち抜く事を考えている。特に圧巻だったのは2節のヴェルディ戦。この試合は基本的にヴェルディがゲームをコントロール。特に守備に関しては74分まではほぼ完璧だったと言えると思う。ただ、狡猾なマルキーニョスの裏への狙いとジョーカー・ダニーロの完璧なスルーパス一発で、何の前触れもなくその守備をぶち破りあっけなく先制点を奪ってみせた。その突然襲い掛かってくる仕掛け。これが今の彼の最も恐ろしい所だろう。
なのでこの試合では(淳さんはあんまりやらないけど)彼に限りなくマンツーマンに近いマーカーを設定するのも一手だと思う。彼がありとあらゆる場所でボールを受けてキープする事で鹿島のリズムは生み出されてるって事を考えても、今の鹿島の攻勢を止める策の一つとして持っておくのもいいだろう。中盤とサイドバックがべらぼうに強いチームだけに、前線でボールをキープされて中盤の選手が前を向く時間と、サイドバックが上がる時間を与えてしまうのはとにかく一番避けたい所だ。
それとさっきもちょっと言及したけど、恐らく途中出場してくるであろうダニーロの変なリズムには要注意だ。あのヘロヘロの存在感は去年の最初はネタ扱い以外の何物でもなかったのだけど、正直今は鹿島の大きな武器だ。ヴェルディ戦もマリノス戦も、若干試合の流れが停滞してきた頃に投入されたのだけど、いずれも流れをもう一度活性化させることに成功している。なので彼が投入された時に生まれる鹿島の中盤のアクセントには予め注意を払っておくべきだろう。
あと恐ろしいのはセットプレー。過去の鹿島戦の歴史を観ても、セットプレーで失点を食らう事が非常に多い、っていうか過去の色んな鹿島戦を思い出すと、大抵セットプレーでいい流れを潰されて相手に流れが渡ってしまう事が本っっっっ当に多い。特に小笠原のキックは胸焼けがしてくるくらいこれまで何度も苦しめられてきた。なので出来るだけ不用意なファールを避けることが重要だろう。正直、これは審判が誰になるかってのも重要なのでなんともいえないのだけど(岡田だったらアウトだな!早く引退しろよジジイ)、浦和戦の前半立ち上がりの様に簡単にファールで逃げる守備をすることのないように。特にサイドのヒロシやうっちーにはその意識を持って欲しい。角度が強めのプレースキックほど嫌なものはないからね。
そんなめちゃくちゃ強い鹿島だけど、一つ狙うべき弱点がある。それはサイドバックの裏のスペース。鹿島は(この辺はさすが試合巧者って所なんだけど)時間によってリスクをかけて勝負してくる。前述のヴェルディ戦ならダニーロが投入される70分前後。この時間帯にヴェルディが何度もチャンスを作り出すことが出来たのは、途中出場の河野(彼はホンモノだと思う。凄い選手)や広山といったサイドアタッカーが、明確に意図を持ってカウンターからサイドバックが上がったスペースを狙いまくったからだ。
正直、鹿島のセンターバックはこういう縦に早い展開には決して強くない。思い出してみよう。去年の鹿島スタジアムでの貴章のスーパーゴール。あれはサイドバックが半端に上がって、ストライドを長めに取る貴章の独特のドリブルを発動させるスペースが生まれてることに真っ先に気付いた貴章の賢さが生んだゴールだったと思うのだけど、ああいう展開に持ち込めば意外と鹿島のセンターバックは緩い。なので、カウンター時にはサイドのスペースを突くという明確な意図を持って、とにかくシンプルに、ゴールを目指すべきだ。鹿島の修正能力を考えると、恐らくこうやってカウンターを狙えるシーンは数える程しかないだろう。なので、カウンターの途中でもたついて、チャンスをむざむざと潰さない事。一人でもカウンター時に間誤付いたらそれでチャンスは潰えてしまう。その貴重なチャンスを絶対逃さないように。
まあ、鹿島がリスクを掛けて攻めてくるタイミングは特に後半生まれるだろうけど、それまでに失点してたら鹿島のリスクを掛けた攻めも発動しないわけだから、カウンターのチャンスもクソもあったもんじゃない。だから、これまでの悪癖である早い時間での失点だけは何が何でも避けること。いつしか来るチャンスに向けて、辛抱するって事をそろそろ思い出してもいい頃だろ?ってか思い出してくれないと困るぜ。
今欲しいのはきっかけだ。浦和戦で見て取れた山積する問題点を押しのけてちょっとずつ見えてきた光明。それを爆発させるきっかけが、今はただただ欲しい。その一つと成り得るのが、今現在最強チームと言える鹿島からの勝利だろう。もう一度言うけど、今日はホームだ。恐れる事なんて何もない。鹿島粉砕して、とびっきりの「きっかけ」を掴むぞおらあああああああああああああああ!!!!!!!!!