【レビュー】08年第9節 ヴェルディ戦@スワン

アルビレックス新潟 0-0 東京ヴェルディ
スタッツ

いやー江頭ひなたカワイイ。超カワイイ。今日試合開始前に黒ラベル飲みながらEゲート前をウロウロしてたらサッポロビールのブース前にいたんだよ、彼女。いやーカワイイ。↑の画像はカメラの前で何パターンも「アルビ頑張れ!サッポロビールで乾杯!」みたいなコメントを撮ってる時の姿なんだけど、これがONな。で、OFFになったらかなりの日差しの強さを前に、思わずしかめっ面しちゃうような裏の顔もカワイイ。周りのスタッフー、を観れば博報堂社員とかいるし金の匂いがプンプンするぜ、プラスチックガール!な感じも含めてやっぱりカワイイ。で、この反則技のツインテールだけどさ、この髪形作るためにガッツリとエクステ付けてたぜ。その辺のしたたかさも含めカワイイ。あとは勝利の女神になってくれれば完璧だったんだけどな。でもカワイイしいいや。



さて、この試合はもう一言で言っちゃえばフッキ対新潟守備陣という試合だった。もーフッキばっか。あー色んなダジャレが浮かんでくるけどやめておこうww・・・・・フッキングパパってどうかな?アゴ似てるじゃん。あー!やっぱ言わなきゃ良かった!・・・・フッキード事件で角栄辞職で、フッキ武夫が首相に就任・・・・クリーンフッキ・・・・・・やめときゃよかった・・・・



この試合のヴェルディのシステムは菅原をセンター、両サイドを冨澤と大野が構成する3ボランチ気味の中盤で、その前にトップ下気味のディエゴ、2トップがレアンドロとフッキという形。で、ディエゴがトップの位置に上がったり下がったりするので、システム的には4-3-3とダイアモンド型の4-4-2の中間のような「ブラジル人トリオシフト」な形だった。
試合開始早々から、このシステムが新潟の守備陣を苦しめる。レアンドロとフッキの最前線が左右に流れて起点を作ると、どうしても新潟の守備陣はそれに引っ張られてセンターが緩くなってしまう。そしてそこを見逃さずにディエゴや大野が飛び込んでくるという形で、何度か決定的なシーンになりかける。しかし要所は新潟の守備陣がしっかり集中力高く抑え、得点を許さない。
この状況が続いたのは20分くらいまでで、新潟も相手のトップに対してのサイドバックセンターバックのマークの受け渡しが整理され、ヴェルディの中盤からの飛び出しをボランチがしっかり見るようになると、ヴェルディが取ってきた最初の戦法は収束した。ただ、それを受けても新潟の攻撃は、縦への展開から貴章とアレが絡んだりチャンスの欠片は作るのだけど、単発に終わって厚みが生まれてこない。
そうするといよいよフッキのワンマンショーの開始。ヴェルディの中盤は開始早々のような押上げも自重して後ろにびしっと張り付き、前線のフッキに預けてあとは任せた!な形にシフト。レアンドロやディエゴも、フッキの後ろでフォローに入るのを最優先する。
で、フッキがまーとにかくシュートを撃つ撃つ。持ったらとにかく撃つ事しか考えない。結局一人で12本も撃ったのだ。すげーなw
しかしこの試合の主役はフッキよりもむしろ新潟のセンターバック二人=千葉&千代反田だった。とにかくフッキの特徴を完璧に理解した守備を見せる。フッキが低い位置でボールを受ける時はいきなり飛び込むことはせず、まずは相手にワンタッチさせてドリブルを開始したら角度のないところへ追い込んで、シュートコースを限定する。フッキが高い位置でボールを受ける時は事前のカットを狙うか、もしくはファーストタッチに狙いを定めてボールを奪う。このはっきりとした守備の方法を90分通してほぼ完璧に披露。素晴らしかった。
ただ、それとは対照的に新潟の攻撃はずっと停滞し続けた。これはいくつか理由があるけど、一つはヴェルディの4バック+3ボランチがビッタリ構えていた事で、センターでまるでボールが収まらなかったこと。土屋の存在感は凄かった。で、もう一つはやっぱりフッキの存在があったからだと思う。
新潟の攻撃がその威力を最も発揮するのは、出来るだけ高い位置でセンターバックを始めとする守備陣がボールを奪い、そこからシンプルに早く繋いで速攻を仕掛ける形。しかし、今日は高い位置で奪う事が出来なかった。でもそれは守備陣が悪いんじゃなくて(ていうかむしろ素晴らしかった)、フッキという異質の存在がボールを高い位置で奪われることを避けたからだと思う。よく「シュートで終えるのが重要」って言われる。俺は必ずしもそうだとは思わないけど、今日はまさにその教訓が生かされた試合だったと思う。だってシュートブロックされたセカンドボールから相手の攻撃が始まるのと、ゴールキックから相手の攻撃が始まるのじゃ、脅威がまるで違ってくるもんな。そういう意味で中盤をすっ飛ばしてフッキに任せ続けたヴェルディの戦法は、新潟対策としては理に適ってたんだと思う。
とまあ、フッキに攻撃のほとんどを託したヴェルディの攻撃に対して、そのフッキを完璧に押さえ込んだ新潟守備陣と、フッキに攻撃を任せてあとは4バック+3ボランチの7人で守り倒す事を選択して、しっかりその仕事を完遂したヴェルディの守備陣、って事を考えれば0-0のドローってのはこの他は考えられない妥当な結果だったんだろう。


気付けば9試合で6得点という数字はリーグでワーストになってしまった。ただ、新潟の攻撃ってのは守備がきっちり整備されてこそ生まれるものだ。そういう意味で、3試合連続完封、リーグ戦ではここ5試合で2失点(4試合が完封)ってのは評価していい。だって9試合で6得点って成績は、守備が壊滅的だったせいで攻撃にも大きく影響してしまった最初の4戦も含んでいる成績なんだから。
それにこの3試合連続完封の内容を見てみると、3トップをサイドバックセンターバックの連携でしっかり封じた京都戦、ロングボールの対応とセカンドボール奪取というタスクを完璧に遂行した札幌戦、そして今日のフッキを抑え込んだヴェルディ戦・・・・・とそれぞれが試合に向けて準備した守備メソッドを完璧に遂行した結果なのだ。ある意味では水物である攻撃と違って、守備は偶然じゃ出来ないもの。それを考えると今のこの流れは凄く良いし、これを継続させていかなくちゃいけない。この整理された守備組織の継続があってこそ、攻撃の改善が生まれてくるんだから。
だからその守備陣の頑張りを、攻撃陣はどうやってチャンスに結びつけるかって事を早急に考えて欲しいと思う。連戦で体力的にきついのは分かるけど、せっかくの守備面でのいい流れをフイにするなんてもったいなすぎるからね。今の守備があれば、一つのきっかけで攻撃が好転する事だって十分考えられるはずだし。ではその「きっかけ」を作り出すのは誰なのか。もしかするとアレッサンドロが出場停止になる次節の大分戦がヒントになるかもしれないね。今新潟の攻撃陣ではっきりと得点の匂いがするのはアレくらいしかいないのだから。


とにかく、今こそ反撃の時なのだ。その反撃が軽いジャブになるのか、特大のアッパーカットになるのかはここからの攻撃陣に掛かってる。だから頑張れ、河原、アトム、松下、マルシオダヴィ、木暮、そして貴章。もちろん、まだ出場の機会がない若手だってそうだよ。頑張れ。