【レビュー】08年第16節 マリノス戦@ニッパツ

横浜Fマリノス 0-1 アルビレックス新潟
スタッツ
えーこれ14日分のエントリーとして書いてますw今までで最遅だなwでも今日は重要なプレビューを書かねばならないので、ばばっと片付けちゃうぞ。



まず最初に、俺はサッカーに関する文章を書く時は曖昧な表現で逃げるのを出来るだけ避けてるんだ。特に「覇気が感じられなかった」って表現大嫌いなんだよね。覇気を感じる云々って、どんなピッチで、どんな相手で、どんな気候で、どんな風が吹いてて、どんなボールを使って、そしてどんな体調で試合をしているか・・・etcってのを分かった上で初めて語れるものだと思うんだよな。だからスタンドで観戦してるとか、ましてやテレビじゃ絶対に分からないもんだと思うんだよ。
だからこの言葉も基本的には禁じ手なんだけど、この試合はもうこれしかないわ。


すげー運が良かった!!!!!!!


もうこれだよこれwこれしかないwなんかもう、ビルの12階の窓から足を滑らせて落ちたのに、その下がたまたま布団メーカーの倉庫で、しかもたまたまその日に棚卸してて布団が外に積まれてて助かったとか、飛行機がエンジントラブルで落下したけどたまたま梧空が乗り合わせてて武空術で助かったとか、ヘビに咬まれて泡吹いて倒れたらたまたま倒れた口元にすんばらしい薬草があって意識が朦朧とする中でたまたまモグモグその草食って助かったとか(うすた京介のパクリです)、そういうレベル。ありがとう神様!!



この試合の立ち上がりにまず目に付いたのはマリノスサイドハーフ=山瀬兄とロペスの2枚がどんどんとセンターに入って攻撃をしてくるという形。基本的にはボックス型の4-4-2で、中盤のワイドの位置がスタートポジションなのだけど、それをどんどん壊して二人とも中へ中へと入ってくる。で、その二人がFWを追い越して新潟のDFと1対1となる形を度々作られるのだけど、新潟DFはそれに全て勝利。特にこの日の永田さんはまさに完璧。冷静に相手のチャンスを潰し続ける。
それと松尾が守備時に中に絞って、2列目と対峙しなくちゃいけないセンターバックの代わりに2トップを潰すシーンも散見。こういう事が自然と出来るのが、今の新潟の守備の充実って事なんだろうな。素晴らしい。
それにマリノスは裏を狙うトライが殆どなく、基本的には足元へ預けてセンターで勝負!なのでそういう守備ブロックは非常に奏功していたといえると思う。


で、マリノスの2列目がそうやって中へと入ってくる上に守備での貢献がほとんど見られないので、とにかくサイドのスペースが空くわ空くわのウハウハな展開。で、そこを新潟が明確に狙い始め、奪ってからの速攻時にまずはサイド、特に左サイドへの早急な展開を繰り返してリズムを掴む。で、プレビューでも書いたけどやっぱりハユマのポジションニングが拙く、嘘みたいなスペースが生まれると言う展開。
で、そういう状況になれば走ってナンボの松下の腕の見せ所って事で、松下が一気にサイドへ走って相手を押し込み、またアレもマルシオも明確にそのポジションをサイドからのスタートにした事もあり、何本もCKを手に入れることになった。なんせ前半でシュート3本だったのにCKは6本。これはまさにサイドを上手く使ったっていう証左だろうね。
で、そのCKはとにかく速いボールをニアに狙うと言う形を徹底。恐らくこれはマリノスの高さを考慮してのものだったのだろう。そしてそれが上手い事布石になって、6本目のCKでファーへ高めのボールを送り込むと千代のマークがバッチリ外れてヘッド炸裂!!新潟先制。見事なキック、見事なヘッド。素晴らしい。
とまあ流れは新潟だったのだけど、前半のロスタイムにアクシデント発生。それまで新潟の攻撃のリズムを作る動力源となっていた松下が松田のアフター気味のアタックを喰らって負傷退場。田辺よ、ああやってアフターのファウルをスルーし続けるとこうなるんだっつーの。香港でもどこでもいいから研修行って二度と戻ってくんなボケ。
で、松下に変わってテラ投入で、そのまんま前半終了。


後半も立ち上がりもどちらかというと新潟。マリノスの攻撃は相変わらず時間が掛かるので守備ブロックを構築すればチャンスにならず、新潟はサイドから効果的なクロスを送り続ける。そしてそのクロスからアレがPA内でトラップした所に、中澤がアレを浴びせた押すものの何故かPKはなかったりと謎ジャッジもありつつ時間が進む。あ、あとテラの02年チックなにゅるにゅるドリブル突破もあったなwあれは萌えたw
しかし前半と比べると松下がいなくなったことも大きく影響して、前半のようなチームとして意識を統一したワイドな展開は影を潜める。それとマルシオの運動量が落ちてくるのと比例して、新潟のラインがどんどん下がりマリノスのボールキープ率が上がってくる。
ただ、時間によってはこうやってリトリートして守り倒せるのが今の新潟。・・・・なんだけど、今日は一番キモとなる「要所」を潰せないというシーンが目に付く。3回枠を叩いたシーンがあったけど、最初のロニーのあれは田辺がファウルとらねーから生まれたのであって仕方ないけど、その後の中澤のシュートはバイタル誰も見てなかったし、松田のヘッド→千葉ちゃんの背中→ポスト→北野のシーンはニアで触られそうになってる時点でアウトだ。
これまでのリトリートして全体で守備意識を尖らせて守る、ってのは一つ事故が起きたらアウトっていうものだと思う。ただし、その事故を起こさせない為の対策を死ぬほど徹底してきたから12試合で8失点という壮絶な守備力になったと思うのだけど、今日のピンチは「必然」のピンチ。それを全て幸運に助けられたと。
でもまあ、こういう日もあるだろう。サッカーの神様のお気に入りになってるうちにポイント稼ぎまくれば言いだけの話だしな!
で、その状況を打開すべくマルシオ→アトムを投入し、走らせてキープさせて、を狙ってきたのだけど、アトムが上手く試合に入れずに流れは代わらず。20分近くずっと耐え忍ぶ形となった。で、最後は淳さんも開き直ってアレ→ヒロシで守り倒して試合終了。アディオス、桑原監督。


とにかくまあこれで3連勝。ラスト20分はしんどかったけど、それ以外はウチの守備のやり方が相手を苦しめてペースを手中に収めたままコントロールできた試合だと言えるだろう。もう一度仕切りなおして、更なる連勝を目指して行こう。


よし!!!!!!!それじゃあ前半戦最も重要な、いや今年最も重要かもしれない試合のプレビュー書くぞおらああああああ!!!!きっと壮絶な長文になるぞおらあああああwwww