【プレビュー】08年第18節 清水戦@日本平

前節で半分が終わり勝ち点26。あの4連敗を考えればよくもまあここまで積み上げたものだ。てか4試合分って事は考えようによっては12ポイントマイナスから始めたのと同じって事だからなwそれでここまで戻したのは賞賛に値するだろうな。

しかし!!それはそれ、これはこれ。ここで立ち止まってる暇などないのだ。今はただひたすら愚直にやるべき事をやって、勝ち点3を奪うことだけを考えるべきだ。今後のことはとりあえずどうでもいい。順位さえどうでもいい。ただ必要なのは勝ち点3。この暑い時期、そして連戦が続く今こそ、その当たり前の認識をもう一度見直すべき時だろう。


さて、清水だ。今年の清水はなんと言ってもFWの選択に苦しみ続け、未だに明確な回答が見出せていないのが低迷の主因と言っていいだろう。早い話が、チョジェジンの穴を埋め切れなかった、って事だ。その代わりとして期待されたマルコス・アウレリオは全くフィットせず、期待された矢島も西澤も原もその期待に応えてるとは言い難いってのが正直な所。
ただ、ここに来て一気に岡崎が調子を上げてきている。彼にとってはオリンピックというモチベーションもあるのだろう、ここ数試合、彼の魅力である運動量とドリブルセンスが如何なく発揮されている印象だ。
で、これにはいくつか原因があると思うのだけど、彼自身の問題に加えて、チームとしての戦い方も影響しているのだろう。それはつまり、劇薬であるフェルナンジーニョを放出した事による、中盤からの速攻を繰り出したときの潤滑さ。フェルナンジーニョは確かにハマれば相当にいい選手だし、凄い武器にもなる。ただし、彼の存在が流れを停滞させる事がしばしばあったのも事実。
で、彼がいなくなってそこに枝村が入って、清水がここ数年でリーグを席巻した時のような堅守速攻スタイルが復活し始めている。で、そんな中で岡崎らしい前への速さ、ドリブルで抜けるセンス、運動量と機動力が活かされてるって事なんだと思う。
なので、新潟としてはまず清水の堅守速攻のキーマンとなる岡崎、それと枝村を早めに潰す形を徹底したい。丁度名古屋戦で玉田を潰したのと同じ発想だな。ああやってボランチセンターバックがマークをキレイに受け渡しながらブッチンブッチン潰し続けたい。
それと全体の話として、絶対に不用意なボールロストして相手の速攻を発動させないようにしたい。中盤にはマルコスパウロという新たなプレス担当も戻ってきたし、速攻時に一発で曲面を替えてしまう藤本のキックも面倒くさいからね。それにこの試合はクソ暑い中での連戦だし、消耗戦になることが予想される。だからちょっとリトリートして相手をじっくりと待ちかませるって形でも悪くないと思う。逆に言えば、ウチの最大の武器も奪ってからの速攻なんだし、こっちが引くことでイニシアチヴを取ってしまえるって事もありえるだろう。
ただし、リトリートしたら守備の集中力を絶対に途切れさせない事。マリノス戦、千葉戦のような「要所でのブレやズレ」だけは絶対に見せてはならない。


そして攻撃面ではこれはもう、一にもニにもセットプレー!!!!もうこれに尽きる!!てかこのエントリーその話だけでもいいんじゃないかってくらいこれに尽きる。
今年の清水は24失点中、8点がセットプレーでの失点。前節のコーナー崩れからの失点も含めれば24点中9点。これは明らかに多い。
で、長谷川監督もこれを気にしたようでシーズン当初のゾーンでの守備からマンツーマンに変えたらしいのだけど、それでも札幌戦、神戸戦とCKからあっけなく失点するなど、この病巣は中々根が深いようだ。
で、彼らのセットプレーの守備でいつも目立つのが、片方に釣り出された時にもう片方がぽっかり空くという点。特にニアに釣ったらファーが空く、ってシーンが本当に多い。
そこで期待したいのはやっぱりマルシオだ。松下が使えない今の新潟にとって、プレースキッカーとして全幅の信頼を置けるのは彼しかいない。で、彼はマリノス戦で千代のヘッドをお膳立てする素晴らしいキックを見せていたけど、あれは5本ずっとニアに狙い続けた後の6本目をファーに蹴ったら千代のマークが外れた、って形だったけど、前述の清水の弱点を付くのはまさにこういうパターンだ。ああいう狡猾なキックをガンガン見せて欲しい。

で、さっきも言ったけどこの試合って「クソ暑い」「連戦」って事を考えると、物凄い高い確率で互いに動けない、本来のプレーが出せない、物凄くしんどいクローズな試合になると思うんだよな。多分華麗なサッカーを楽しむ試合にはならないと思う。
で、そういう試合を決定付けるのは、言うまでもなくセットプレー。もうこればっかりはサッカーにおける定石だ。だからそういうことを考えた時に、相手がそこに弱点を持っているのならば全力で狡猾に狙うしかない。その一発をモノにすれば、確実に勝利は見えてくる。絶対にそこを奪って勝ち点3を持って帰ろう。


という訳で選手の疲労もガンガン溜まってるだろうけど、とりあえずこれが終われば1週間空くのだ。だからとりあえずこの試合に注力して絶対に勝ち点3を獲ろう。清水倒してもっともっと上目指すぞおらああああああああああ!!!!!!!!!!!!