わんわんきゃんきゃん54-71とか色々@渋谷 O-Nest

http://www.cinra.net/news/2008/08/19/145147.php
という訳で昨日行って参りました。結論から言うと、「長い!!!」だって7時半頃始まって終わったの11時半だぜ?w最後は終電の問題もあと疲労もwあったのだろう、半分くらいまで観客減ってたしwでも俺は基本的にインターバルはずっと座ってたんで疲労する事も、終電を気にすることもなく(唯一気がかりだったのは12時前後の井の頭線の混みようか)問題無く楽しめましたよ、と。
今回のライヴはフライヤーとかでもあるように、わんわん(サトミさんfrom deerhoof+さやちゃんfrom テニスコーツ)と、きゃんきゃん(グレッグ+植野&more)と、The Loyal Weとたゆたうの4組だと思って行ったんだけど、いざ始まってみたら最初に出て来たのが普通の男3人と、美川憲一ばりのパープルのラメ入りシャツと短パンという驚異的な出で立ちの男という構成のバンド。俺最初座ってたから良く見えなかったんだけど、一発目の音が鳴ってその変態ルックな男の顔を確認するまでそれが54-71だと気付かなかったwww確かに後でよく見てみたら「+スペシャルゲスト」ってあるな。
で、54-71がもう凄かった。このバンドはいつ観ても狂ってるって言うか「俺がいかに真人間であるか」って事を思い知らされるんだけどw、今回も見事なまでの狂いっぷり。ホントいいライヴだった。しかしあのヴォーカルの人のパントマイムはなんなんだろうあれはw。一回HEY!HEY!HEY!とか出ないかなあ。ダウンタウンと絡んでみたら素晴らしく面白いと思うんだけど。
っで、次は京都から来た女性2人組みのたゆたう。右のおねーさんが凄くかわいかったです。あと声がニカさんに似てるなあと思った。あとたゆたうってカタタウみたいだなあ、と思ってた。それだけ。
続いてのThe Loyal Weは日本語ぺらぺらのおねーさんがかわいかった。特に左の巨乳担当の人。って、たゆたうもこのバンドも「おねいさんがカワイイか否か」って視線でしか見てないのか俺はwwだって音楽的には54-71が余りに凄すぎて霞んじゃったんだもの。仕方ない!
で、続いてきゃんきゃん。グレッグ+植野+ビル・ウェルズ+トランペットの人(名前失念)+なんかよく分からん扇風機の頭だけをもぎ取ったような楽器の人(もちろん名前失念)という5人組でのインプロヴィゼーション。何といってもビル・ウェルズとグレッグ・ソーニアの組合わせである。そりゃもう期待も大きくなるよね。
正直、前半は予定外のところで演奏が終わったりとちょいグダグダ気味で、グレッグやビル・ウェルズが持ってる「狂気」を良く知ってるだけに肩透かしだった感はあったのだけど、後半戦はバッチリ。次第に暗くなっていく照明に連動するようにどんどん暗黒面が出てくる感じ。ビル・ウェルズとグレッグの組み合わせってどんな方向でも行けそうな気がするけど(牧歌的にだってなりえるだろう、あの2人なら)、今回は漆黒な方向へと突き進む。いいねえ。
で、照明が暗転して、演奏がバラバラと崩れ落ちていってきゃんきゃんのメンバーがグレッグ&植野を残して暗闇の中はけていくと、サトミさんとさやちゃん登場で本日の主役、わんわん(oneone)登場。サトミさんがいつものヴァイオリンベース、さやちゃんがギター、グレッグ=ドラム、植野=ギターという4人編成。
んでこのわんわん、早い話が「ディアフーフの幼児性を抽出したバンド」なんだな。今日ほど「マツザキサトミ、前職:保母」を痛感した日は無いね。間違いなくあれは年端もいかぬ子供たちの心の琴線を知り尽くした人じゃないと無理だろう。
だから何度も言うようにさ、NHK教育のスタッフは何をやっているのかと。あなた達はこれまで色んな人材発掘してきたのに、なぜここに注目しないのかと。ディアフーフを「あめりかからきたばんど」って事で紹介して「どらむのおにいさん」グレッグ、「ぎたーのおにいさん」ジョン&エド、そして「うたのおねいさん」サトミ、の4人にうたのお兄さん&おねいさんの衣装着せて、「わんわんくんがわんわんくんがぽこぽこぽんぽんぽーん」「ばにばにばにばにばにばに」「ぱんだぱん、ばんぶー」って歌わせろっつーの。
・・・とまあ話がずれたけど、今回も思い知るのはグレッグの凄さ。やっぱあの人凄いドラマーだよ。わんわんの曲は前述のように「幼児性」が通奏低音としてあるんだけど、そこに彼らがこれまで蓄積してきた音楽的経験値がふっと浮かび上がってくる瞬間があるんだよね。シンプルな8ビートから変拍子パートになだれ込んだりとか、メジャー進行からふっとマイナースケールが飛び出したりとか。で、その瞬間のグレッグのドラムの鋭さが本当に際立つんだ。牧歌的なフレーズをとことこ叩いてたのに、一発のブレイクの後にさらっと狂気を出せるドラマーなんてそうはいないだろう。凄い男だぜグレッグ・ソーニア。
という訳でますますディアフーフの新作とそれに併せてのツアーが楽しみになったライヴだった。あーもう本当に愛してるよグレッグ。大好き。


あ、あと会場でニカさん(二階堂和美)を見かけた気がしたんだけど「そっくりさん?」と思って気にしてなかったんだ。でもちょっと調べてみたらやっぱ本人だったみたいだね。ニカさんのライヴも最近見てないよなあ。てか最後のビル・ウェルズの「おーれはいくーふーねでいーく」(爆笑したw)を一緒に歌えばよかったのにw