何が守るだ馬鹿。目の前の一人の、大好きな人の状態も察する能力に欠けているのに俺は何を偉そうに、自信たっぷりに生きてきたんだろう。
貴方の笑顔が何より最優先だよ、って言いながら、じゃあどうするべきなのか?って題目には何も答える事が出来ないのが今の俺だ。そんな事さえ分からずに、何を根拠に、何を土台として、俺はあの笑顔を死守できると思っていたんだろう。
ああ、ダメだ。俺が落ちたらダメなのは分かってるけど、分かってるけど、何をしたらいいのか分からない頭は混乱するばかり。
ごめん。謝った所で一切の事柄は前に進まないけど、とにかくごめん。本当にごめん。



ああ、もっと力のある男になりたい。自分の手が届く範囲を広げたい。そしてその範囲の中の全てくらいは、しっかりと庇護の下におけるくらいの男になりたい。



ああ!!!足りない!!全てが足りない!!!


俺はあなたの帰還を待つしかないんですか。